しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年3月23日(金)

きょうの潮流

 かみついたのは人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の映画版でした。3年前に公開された「イタリアから来た少年」は海外の子どもたちとの友情を軸に描いたもの。ポスターにも「友達に国境はな~い!」▼うたい文句をみて、映画に協賛した文科省に「猛省を促した」のが自民党の赤池誠章参院議員でした。自身のブログには「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しない」と▼文言が決まった経緯まで文科省に問いただし、「国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまう」。異常なまでの介入と圧力です▼こちらは「宇予(うよ)くん」。ツイッター上で「バカ、アホ、狂ってる」を連発し、相手をののしる。中国や韓国、本紙を含む報道機関や野党を誹謗(ひぼう)中傷する投稿をくり返した、日本青年会議所の右翼キャラクターです。この組織に深くかかわり、会頭を務めたときに「美しき日本への回帰」を掲げたのは自民党の池田佳隆衆院議員です▼ふたりは文科省の事務次官だった前川喜平さんの市立中学での授業をめぐり、同省に内容などを問い合わせていました。質問メールも事前に点検し修正。まさに政治の圧力です▼ともに改憲右翼団体・日本会議議連のメンバー。戦前回帰への情念をむき出しにして、憲法や個人の尊厳、民主主義を脅かす安倍首相の仲間です。思えば首相の周りにはこんな人物ばかり。この国を危うくし、世界から孤立させる勢力です。


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