2018年2月20日(火)
米機騒音(60デシベル以上)、428回増
防衛局測定 ヘリパッド完成後
沖縄・高江
米軍北部訓練場(沖縄県東村高江、国頭=くにがみ=村)周辺での2017年4月~12月の米軍機騒音(60デシベル以上)が、六つのヘリパッド(着陸帯)が造られた高江集落で8144回にのぼりました。16年度同時期と比べ428回増えています。着陸帯完成(16年12月)により米軍機の使用回数が増えたもので、「基地の負担軽減」どころか負担増になっている実態が明らかになりました。
沖縄防衛局は、騒音測定機器を設置している東村高江区牛道、車の両集落における昼間(午前7時~午後7時)、夜間(同7時~翌午前7時)のヘリコプター、垂直離着陸機MV22オスプレイの騒音測定結果を19日までにまとめました。
牛道集落では、60~70デシベルが昼間で17年4月~12月に2753回、16年同期比で189回増。騒々しい工場内の騒音にあたる80~90デシベルが昼間96回(同比29回増)、夜間77回(同比26回増)、90デシベル以上が夜間5回(同比3回増)確認されています。
車集落では、60~70デシベルが昼間1676回(同比237回増)、夜間624回(同比84回増)、70~80デシベルが昼間1094回(同比289回増)、80~90デシベルが昼間90回(同比35回増)、夜間44回(同比12回増)を記録していました。
「負担軽減」全く逆
東村高江在住の日本共産党の伊佐真次村議の話 ヘリパッドの完成から、米軍機の利用回数が増えています。多い時は2~3機が離着陸しています。政府のいう「基地の負担軽減」「整理縮小」とは全く逆の方向に動いています。ヘリパッドの完成が私たちにとって負担でしかない。県民・国民に理解してもらい、北部訓練場の全面返還へ運動していきたい。