しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年2月15日(木)

きょうの潮流

 今年の確定申告が明日から始まります。毎年のことながら、時間や手間がかかる準備。帳簿や領収書といった書類をそろえ、それを何年も保存しなくてはなりません。それでも国民の義務として、税金を納めています▼どうして私たちだけに書類の提出や保存を求めるのか。素直に納税する気にならない―。いま納税者たちが怒っています。国有地を格安で売却した森友問題で、記録はない、破棄したと木で鼻をくくった答弁をさんざんくり返した佐川宣寿(のぶひさ)氏が国税庁の長官に就いているからです▼「佐川長官の理財局長時の森友事件に関わる言動に国民から批判があり、職員は批判の矢面に立たされている」。国税庁の職員でつくる全国税労働組合も佐川長官との団交で指摘しました。納税者から信用できないといわれ、現場の職員が苦しんでいると▼「破棄した」はずの学園との交渉記録がぞくぞくと出てきているのですから、怒りはさらに。偽りの答弁だったことは明らかで、国政私物化の核心に迫るためにも証人喚問は欠かせません▼なぜ事実を隠し続けるのか。露骨な論功行賞を施した財務省のかばい立ては、政権ぐるみの情報隠しの疑念をますます。数々の証拠が関与を示している安倍首相の妻、昭恵氏の喚問拒否をふくめ、いつまで国民を欺こうとするのか▼私たちが納めた税金は平和と福祉に使う。これが憲法の精神です。それを自分のもののように好き勝手に使ってきた権力者は、いつか納税者によって倒される。歴史の教訓です。


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