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2014年11月15日(土)

知事選あす投票

オール沖縄の思い受け継ぐ

オナガさんに託す「私たちの信条」

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 16日投・開票の沖縄県知事選で、「新基地ノー、平和で豊かな沖縄」をかかげているオナガ雄志候補(64)。その「オール沖縄」の訴えに共感が集まっています。その系譜と県民の思いは―。

沖縄戦の教訓「命どぅ宝」

 オナガ候補が実現を公約する「建白書」の柱は、名護市辺野古への米軍新基地建設反対など基地のない平和な沖縄の実現です。

 県民4人に1人が犠牲になった沖縄戦の教訓、「命どぅ宝」(命こそ宝)こそ県民がなににもまして大切にしてきたものです。

 沖縄戦など15年戦争での全ての戦死者名を刻む「平和の礎(いしじ)」(糸満市摩文仁)を見守る沖縄県立平和祈念資料館。開催中の常設展示企画、「沖縄戦への道」の一角の白壁に書き込まれた「私たちの信条」が目をひきます。

 「戦後このかた 私たちは あらゆる戦争を憎み 平和な島を建設せねば と思いつづけてきました これが あまりにも大きすぎた代償を払って得た ゆずることのできない 私たちの信条なのです」

 この詩は、1975年同資料館の完成で、展示構成を検討する運営協議会委員全員の共同メッセージとして掲示されています。

 ロックグループのサザンオールスターズの楽曲に「平和の琉歌」があります。1997年に沖縄ツアーで初めて歌われました。

基地依存から平和へ転換を

 95年の海兵隊員による少女暴行事件への県民の怒りをかわすために、日米両政府が打ち出した新基地建設をめぐって沖縄が大きく揺れているときです。楽曲には米軍基地依存から平和への転換を願う県民へのエールがこめられていました。

 オナガ候補を応援する、サザンのファンという経済人がいいます。

 「歌にある“アメリカの傘の下”に夢をみたときがあった。しかしもうそれはない。建白書は、この島に植えたい『愛』と置き換えられる」

 沖縄戦に巻き込まれ、戦後は駐留軍の雑役で食いつないできた、という東風平(こちんだ、現八重瀬町)の神谷房秀さん(86)=無職=は、オナガ候補に、その思いをこう託しました。

 「沖縄戦で日本軍は女、子どもに手りゅう弾をもたせて米軍につっこめと言い、自分たちは本当にみじめで、嫌だった。アメリカも宮森事件(米軍機が宮森小学校に墜落し、児童ら多数が死傷)では一言も謝罪せず、にくいと思う。日本は周囲の国と仲良くして平和にくらしたい」

 オジーの目に涙がにじみました。

 (山本眞直)


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