2014年11月13日(木)
辺野古新基地断念求める
稲嶺・名護市長 米大統領あてに書簡
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沖縄県の稲嶺進名護市長は11日、辺野古の米軍新基地建設の断念を求める書簡をオバマ米大統領宛てに直接送付しました。米大統領に手紙で新基地断念を訴えるのは初めてのことです。
稲嶺市長は書簡で「今まさに、私たちのまち名護市辺野古崎に、あなたの国の軍隊のために新たな軍事基地が建設されようとしている。私はあなたに、この新たな軍事基地の建設を断念してほしい」とオバマ大統領に訴え。
新基地断念を求める理由として(1)米軍が引き起こす事件・事故に69年間苦しめられてきたこと(2)辺野古崎沿岸は、世界でもまれにみる生物多様性に富んだ海域であること(3)この海域にすむジュゴン保護を求める訴訟が米国で係争中であること(4)県民の70%以上が新たな基地建設に反対していること―など7点を挙げています。
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書簡は「このような状況は日本政府から伝達されているのか、米国はそれを承知で辺野古に新たな軍事基地を必要だと思っているのか」と疑問を投げかけています。その上で「民主主義国家の先導者として、この問題と真摯(しんし)に向き合い、私たちの子や孫たちが当然享受すべき輝かしい未来を取り上げないでください」と締めくくっています。