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2014年2月4日(火)

都知事候補 社会保障「勝負あり」

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生活保護母子加算 宇都宮けんじさん  復活へ運動けん引

          舛添氏 厚労相時に全廃

派遣村      宇都宮けんじさん  厚労省の講堂を開放

         舛添氏 厚労相時に「怠け」と中傷

 大型開発に税金を注ぎ、大幅に福祉を削ってきた石原・猪瀬都政を転換するかどうかが大きな争点となっている東京都知事選(9日投票)。「厚生労働大臣時代の経験を生かし…社会保障の充実に全力をあげます」と訴える舛添要一候補が、自公政権下の厚生労働相として社会保障削減を強行してきたことに、関係者から批判の声が上がっています。


写真

(写真)福祉の充実を訴える宇都宮知事候補(左)に期待を寄せる子育て中の母親ら=2日、東京・渋谷駅ハチ公口

 舛添氏は厚労相時(2007年8月から09年9月)に、後期高齢者医療制度の導入や生活保護の母子加算全廃など社会保障の削減をすすめました。

さらなる暴言も

 そればかりでなく、08年末から09年初めにかけて厚労省の目の前、東京・日比谷公園に開かれた「年越し派遣村」に集まった労働者について09年8月、「怠けている」と中傷しました。

 派遣村の名誉村長を務めた宇都宮けんじ都知事候補をはじめ多くの人が批判の声を上げると、舛添氏は「怠け者発言は生活保護の母子家庭(への加算)の中で言ったつもりだ」と方向違いの“反論”をし、さらなる暴言を吐きました。

 当時、生活保護の母子加算の復活を求めて全国の母親が提訴。宇都宮候補は、反貧困ネットワークの代表として運動し、母子加算復活を求める世論は大きく広がりました。

東京から変えて

 札幌市の女性(50)は訴訟に立ち上がった一人です。離婚後、一人息子との生活を守ろうと、ダブルワークで体調が悪化。06年から生活保護を利用することになりました。「働いて、働いて生きてきたのに『怠け者』と言われたときは、『死ね』と言われているようにさえ感じました」と強調。「当事者の実態を見ず、冷酷に福祉を切り捨てる舛添さんは信じられません」と批判します。

 「09年12月1日から母子加算が復活しました。運動を引っ張った宇都宮けんじさんを都知事にして東京から政治を変えてほしい」と菊地さんは期待を込めます。

 全国福祉保育労働組合東京地方本部の國米(こくまい)秀明執行委員長はいいます。「舛添氏が厚労相だったときに宇都宮さんは対決し、『派遣村』に集まった人たちのために厚労省の講堂を開放させ、また、母子加算を復活させました。すでにはっきり勝負がついている」


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