2014年1月13日(月)
海にも陸にも新基地つくらせない
名護市長選告示 稲嶺候補力込め
県民・市民の誇り示そう
安倍政権による新基地建設押し付けを許すかどうかを最大の争点に沖縄県名護市長選が12日告示されました(19日投票)。「辺野古の海にも陸にも基地をつくらせない」と公約する稲嶺ススム候補(68)=現、日本共産党、社民、社大、生活推薦=と、安倍政権の全面支援を受けて「辺野古移設推進」と、基地と引き換えの米軍再編交付金による「振興」を掲げる末松文信候補=新、自民推薦=との一騎打ちです。
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稲嶺候補の出発式には、シンボルカラーの青いはちまき姿の支持者1000人がつめかけ、「基地を許さない沖縄県民の意思を表示する選挙」(比嘉祐一市議会議長)の訴えに大きな拍手と歓声でこたえました。「ススム」「ススム」のコールのなかマイクを握った稲嶺候補は、「沖縄県の未来を決し、国の民主主義を問う一大決戦。4年前の『新しい基地をつくらせない』の公約は『オール沖縄』の声となりました。再編交付金がなくても立派に行政運営はできます。名護市民の誇り、沖縄県民の誇りをあらためて示し、ウチナーンチュ(沖縄県民)のアイデンティティーを日米両政府につきつけよう」と力を込めました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「再編交付金は基地が完成したら1円もでません。これが切れたらまた基地をくれ、という。麻薬のようなものです。それよりも市民のくらし、農業や水産業を応援して市の収入も増やして、子どもたちの明るい将来となる名護市をつくりましょう」と呼びかけました。後援会は「訴えを有権者に届け切れば勝利できる」と対話やビラ配布に全力をあげています。
稲嶺市長の応援にたった玉城義和県議は、「現状は極めて拮抗(きっこう)している。最後の1票まで頑張り通そう」と訴えました。
一方、末松陣営は安倍政権の圧力で公約を投げ捨て「辺野古移設」を主張する沖縄関係の国会議員5人と仲井真弘多(なかいまひろかず)知事らが勢ぞろいしました。「国・県とのパイプ」を強調し、企業を締め付け、なりふり構わぬ組織戦を展開し、大激戦となっています。