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2013年12月20日(金)

裏献金疑惑 猪瀬氏辞任 徳洲会5000万円真相語らず

来年2月 都知事選へ

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 医療法人「徳洲会」グループからの5000万円の裏献金疑惑で、東京都の猪瀬直樹知事は19日、吉野利明都議会議長に辞職願を提出しました。昨年12月18日に就任してからちょうど1年。都知事が政治的な疑惑で、任期途中で辞職するのは初めてです。


 猪瀬氏は同日午前10時半から都庁で記者会見を開き、裏献金疑惑について「疑念を払しょくするには至らなかった」と述べました。一連の虚偽答弁に対する謝罪の言葉はなく、2020年東京オリンピックの開催準備への影響などをあげて、「これ以上、都政を停滞させるわけにはいかない」と話しました。

 会見で、東京電力に東電病院(新宿区)の売却を強く迫り、徳洲会側に便宜を供与したのではないかと聞かれると、猪瀬氏は「売却の手続きは東電が行うもので、都とは関係ない」と語りました。5000万円を受け取った理由についても「個人的に借りたもので、お返しした」と、都議会の追及で破綻が明らかとなった従来の主張を繰り返しました。

 辞職を承認する臨時都議会は24日に開かれる方向。議長が知事の辞職願提出を都選挙管理委員会に通知した日から50日以内に知事選を実施。投開票は、来年2月上旬にもおこなわれる見込みです。

 日本共産党都議団の大山とも子幹事長は同日、「辞任表明に至ったことは当然だが、最後まで真実を覆い隠す立場を取ったことは許されない。百条委員会の設置を求め、引き続き真相究明に全力を尽くし、都民第一の都政を切り開くため奮闘する」との談話を発表しました。


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