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2013年12月17日(火)

基地に頼らない名護市 稲嶺市長勝利で前進を

「励ますつどい」 市田書記局長の訴え

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(写真)訴える市田忠義書記局長=16日、沖縄県名護市

 16日に開かれた「稲嶺ススム名護市長を励ますつどい」での日本共産党の市田忠義書記局長の訴え(要旨)は次の通りです。

 全国注視の名護市長選(来年1月19日投票)まであと1カ月となりました。安倍政権の、強引な辺野古への新基地建設押しつけノー、稲嶺市政が築きあげてきた、基地に頼らないでくらしと地域経済を発展させる道をさらに前進させるかどうか、きわめて大切な選挙です。同時に、この選挙は、「オスプレイ配備反対・撤去」などの課題でたたかう、全国の人々を励ますたたかいでもあります。

基地おしつけと全面対決「県民総意」で示そう  

 安倍政権は、国民の目・耳・口をふさぐ「秘密保護法」の強行成立に続き、沖縄でも暴走をはじめています。

 自民党本部は、同党県連が掲げた普天間基地の「県外移設」の公約を裏切らせるため、同党の沖縄選出国会議員と県連を屈服させました。普天間の「県内移設反対」の「県民総意」をこわし、仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事に圧力をかけ、年内に埋め立て申請の「承認」を迫る“脅し”でもあります。

 しかし、この「県民総意」から離脱し、孤立したのは自民党の一部にすぎません。元自民党県連会長の外間盛善(ほかま・せいぜん)さんは、「辺野古の海を埋め立てて基地を整備するというなら、私も反対だ」とのべました。県連顧問の仲里利信(なかざと・としのぶ)さんも離党届を提出し、「辺野古を容認したら顧問を辞める。名護市長選挙では稲嶺さんを応援する」と明言しています。那覇市議会は、「県民の心をひとつに県民総意の実現へ頑張りぬく」という意見書を全会一致で可決しました。圧倒的多数の県民が「県民総意」を守り抜こうと大義の旗を掲げているのです。

 名護市長選はアメリカとともに基地をおしつける安倍政権と、市民との全面対決です。立候補表明している前市長は「私が政府の考えに一番近い」と言い、同じく自民党県議は、安倍首相から「全面的な支援」を得ています。どちらも日米両政府いいなりの代表です。

 「県民総意」の代表は稲嶺さんだけです。稲嶺市長の勝利を、県民の誇りにかけて、何としても勝ち取ろうではありませんか。

 政府や基地推進勢力は「辺野古を認めなければ普天間基地が固定化される」と脅しています。しかし、返還合意から17年、普天間基地が居座っているのは、政府が「辺野古移設」に固執しているからです。辺野古に基地を造ったら、今度は孫子の代まで基地が固定化されてしまうではありませんか。

 政府がなすべきことは、普天間基地の撤去先はアメリカが決め、引っ越し費用も自分で持って即時閉鎖・無条件返還せよと交渉することです。

暮らし・福祉を守り充実 市民と築いた「三つの宝」

 自治体の仕事は、住民の暮らしと福祉を守ることです。稲嶺ススム市長は全力で取り組み、「三つの宝」を築いてきました。

 第1の宝は、新基地建設を受け入れなくても、やっていけると示したことです。

 稲嶺市長は新基地建設受け入れの見返り=再編交付金は受け取らない道に踏み出しました。当初は心配の声もありましたが、国や県からの新基地建設のヒモつきでない収入や市の税収も増え、今年度の予算は300億円台を突破しました。建設事業費も着実に増加傾向です。再編交付金で予定していた事業も他の財源で実施しました。

 前市長も自民党県議も、新基地建設推進で、名護市を再び「新基地頼み」にしようとしていますが、それはみずからの市政運営の力のなさを告白しているようなものです。

 第2の宝は、「市民生活の安定」に予算を使い、くらし・福祉・地域経済を振興したことです。

 中学卒業までの入院医療費助成に続き、11月からは通院医療費も「3歳まで」から「中学卒業まで」に引き上げました。県内11市で初めてです。

 小中学校の普通教室にクーラーを設置し、小中学校のトイレを汚かった和式から洋式へ変え、子どもたちが大喜びしています。

 市民が市内の業者を利用して自宅をリフォームするさい、工事費の20%を補助する制度を昨年6月からスタートしました。10月には、借家、共同住宅や倉庫、車庫、庭園、ブロック塀なども対象となりました。

 自民党の前市長も、その副市長だった県議も「稲嶺不況」「閉塞(へいそく)感」といいますが、実際はどうでしょうか。

 前市政当時の法人税の収入額は年平均5億6712万円。稲嶺ススム市長になって、2010年度から5億7382万1千円↓6億3276万1千円↓6億5269万5千円と毎年度、増えています。

 市民1人あたりの市民所得も181万円台から183万8千円(10年度)と増えました。失業率も市全体で12・5%(05年度)から11・2%(10年度)に改善しています。

 第3の宝は、市民の知恵と力をあわせて、名護市を築く努力をしてきたことです。

 稲嶺ススムさんの座右の銘は「一隅を照らす」。「市民一人ひとりを照らし、思いやりの心」が信念で、「市民一人ひとりを照らせば、名護市のまち全体が明るく照らされます」との思いでがんばってこられました。だからこそ、保守の方も、革新の方も、だれもが安心して稲嶺ススムさんに市政を任せることができるのだと思います。

「共産党攻撃」の狙いは県民分断と基地の固定化

 (市田氏は「防空識別圏」問題など中国をどう見るかについて簡潔に述べた後)政府・基地押しつけ勢力は中国問題を利用した反共攻撃を強めています。

 新基地建設の強権的なおしつけに対して、立場の違いをこえて立ち上がるのは当たり前です。「新基地建設ノー」で筋を通してがんばる日本共産党が加わる県民の総意にくさびを打ち込み、分断し、基地を固定化するのが「共産党攻撃」です。

 共産党を弾圧して戦争につきすすんだあの暗黒時代と同じ発想の人たちに、平和で豊かな名護・沖縄を築くことはできません。

 日本共産党は、島ぐるみの運動と全国との連帯で立ち向かい、稲嶺ススム市長の再選で、新基地建設断念・普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去、そして日米安保条約をなくし、全国の米軍基地を撤去させるため、全力でたたかいぬく決意です。


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