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2013年12月10日(火)

徳洲会提供 「5000万円はヤミ献金」

市民・学者ら31人 猪瀬都知事を告発

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 東京都の猪瀬直樹知事が医療法人・徳洲会グループから提供された5000万円は違法なヤミ献金だとして政治資金オンブズマンのメンバーらが8日、猪瀬都知事の告発状を東京地検に郵送しました。


 告発したのは、オンブズマン共同代表の上脇博之神戸学院大大学院教授はじめ市民、学者ら31人。告発状は猪瀬都知事が公職選挙法(選挙運動費用収支報告書への虚偽記入)や政治資金規正法(規正法の上限額を超える寄付の受領)に違反するとしています。

 告発では、猪瀬都知事が「個人的な借入金」などと弁明していることについて▽5000万円もの大金を「現金」で持ち運ぶことは、普通はあり得ない▽初対面の他人である徳田虎雄氏(前徳洲会理事長)から返済期限のない借入をすることはあり得ない▽徳洲会側の説明とも矛盾▽選挙運動費用収支報告書や政治資金収支報告書、資産報告書のいずれにも「借入金」の記載が一切ない―などと指摘しています。

 告発では、栃木県今市市(現、日光市)の元市長が建設会社から3000万円の賄賂に問われ有罪となった裁判の宇都宮地裁判決(1993年10月)に言及しています。

 この判決では、「3000万円は借入金」とする元市長と建設会社の主張に対し、「これだけの大金について借用書もなく、利息、返済期限なども定めず、貸すに際して借り手側の資産などについて調査せず、当事者間で返済期限などについて一切話がなかったのは大きく矛盾する」と、賄賂と認定。元市長に実刑を言い渡しています。

 告発では、こうした事例もあげて「当時、副知事で知事候補者でありながら、ヤミ献金を受け取り、徳洲会の捜索がなければ秘密裏に巨額の金を受領したままであったはずであった。疑惑を報道されて以降、説明を二転三転させており、罰則のない『個人的な借入金』で終わらせようとしている。責任回避態度も悪質である」と批判。事件の真相解明のために東京地検に徹底した捜査を求めています。

 また政治資金オンブズマンは猪瀬都知事の裏金疑惑について「市民の多くが告発すると検察を動か」すとして、個人で東京地検に告発することも呼びかけています。告発状(はがきサイズ)の文案や送付先などは同オンブズマンのホームページに記載されています。


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