2013年9月18日(水)
米首都軍施設 銃乱射事件、13人死亡
元予備役兵の容疑者も
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【ワシントン=洞口昇幸】米首都ワシントン市内の海軍施設で16日朝、銃乱射事件があり、現地の報道によると少なくとも13人(うち1人は容疑者)が死亡、12人が負傷しました。警察当局は、現場で射殺された容疑者による単独犯行と発表。事件の動機などは明らかになっていません。
現場は同市南東部の海軍工廠(ネービー・ヤード)の艦船建造計画などを統括する海軍の海上システム司令部の建物で、約3000人が勤務しています。
CNNなどの報道によると、死亡したのははテキサス州のアーロン・アレクシス容疑者(34)で、海軍関係の請負業者の社員でした。元は海軍予備役兵でしたが違法行為の連続で除隊させられた経歴を持ちます。容疑者は自動小銃や拳銃などを身につけていました。
米国での乱射事件としては、昨年12月にコネティカット州の小学校で児童ら26人が犠牲になって以来の惨事です。
オバマ大統領は今回の事件を「卑劣な行為だ」と非難、再発防止に努めると強調しました。オバマ氏は2期目の公約の目玉の一つとして銃規制の強化を掲げています。国民も多数が支持していますが、これまで米議会の審議で採決までに至らず、実現していません。
警察は現場付近一帯を閉鎖。非常線が張られ、警察車両が何度も往来、上空はヘリが旋回していました。
非常線のすぐ近くのアパートに住むデビ・スクリーズさん(60)は「こんなことこれまで経験したことがない。恐ろしい。もっと銃の規制をすべきだ」と述べました。
非常線が張られ、車を出せないでいた会社員のエンダー・バスリコスさん(27)は、「犯人がなぜこんなことをするのか理解できない」と語りました。