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2013年6月21日(金)

志位委員長が記者会見

都議選 大激戦・大接戦――残る3日間にかかっている

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 日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、23日投票の東京都議会議員選挙について、「日本共産党が大いに攻勢に立って論戦を進めていますが、選挙戦の様相そのものは多くの選挙区で大激戦・大接戦のまま最終盤に入っています。残る3日間のたたかいにかかっています。力を尽くし、いい結果を出すためにありとあらゆる手だてを取りたい」と語りました。

賃上げ政策 内部留保活用で打開を

 党が一貫して主張してきた「賃上げ」政策を安倍首相や他の政党も言い始めている状況について見解を問われ、「“賃金が上がらないとデフレ不況から脱却できない”というのは誰も否定できない事実だと思います」と述べました。

 このなかで志位氏は「私たちとの一番の違いは、大企業が抱える260兆円に上る内部留保を動かし、その一部を賃上げにあてるという考え方です。この立場にたって打開を図るかどうかが問われています」と語りました。

 企業がもうけても内部留保が膨らむだけで、賃金は下がり続けた小泉「構造改革」の失敗をあげ、“大企業がもうかればいずれ家計にまわる”という首相の主張は成り立たないことを指摘しました。

 首相の「成長戦略」は、解雇の自由化や残業代ゼロ、派遣労働の拡大という「賃下げ」メニューが並んでおり、「小泉『構造改革』をもっと悪い形で繰り返すことになります。企業がもうけても、労働者に還元されないというのがアベノミクスの路線です」と語りました。

高市暴言「撤回」 首相の責任が問われる

 自民党の高市早苗政調会長が福島原発事故で「死亡者が出ている状況ではない」とのべた発言を「撤回」したことについて見解を問われ、「おわびしているようで、おわびになっていません。これで一件落着とした安倍首相の責任が問われます」と語りました。

 志位氏は「福島のみなさまが大変つらい思いをされ、怒りをおぼえられたとしたら申し訳ないことだった」とした高市氏の「謝罪」発言を引用し、「『したら』という仮定形で述べています。たくさんの福島県民・国民が傷ついた事実を認めていないのが、一番の問題です」と指摘しました。「政権党の政策責任者としては適格性を著しく欠くと思います」と述べました。


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