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2012年10月11日(木)

大阪 赤バス廃止やめて

市民連絡会 橋下市長に抗議文

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(写真)説明をする佐伯事務局長(左から2人目)=10日、大阪市役所

 大阪市が市営バスの民営化を狙っている問題で、「大阪市の赤バスの存続を求める市民連絡会」は10日、市役所内で記者会見し、「いつ、どこへでも、誰でも安心して自由に移動できるという“市民の交通権”を守る立場に立ってほしい」と訴えました。

 市交通局は9月24日、市営のコミュニティー系の赤バス29路線のうち26路線を「不採算」を理由に、今年度末での廃止を届け出ました。比較的利用者の多い3路線は料金100円を一般バスと同額の200円に引き上げ、1年後に廃止するとしています。

 会見で同会の佐伯洋一事務局長は「実質的な赤バスの全廃です。代替案も示されておらず、市民の理解を得る努力すらせず、一方的に廃止を進めている」と批判し、橋下徹市長に改善・存続を求める抗議文を5日に提出したことを明らかにしました。

 港区の女性(86)は、週2回の通院を含め、毎日赤バスを利用しています。赤バスのバス停までは徒歩5分ですが、廃止されれば最寄り駅まで約40分歩くことになります。「6年前に赤バスができた時は涙がでるほどうれしかった。廃止されればお先真っ暗です」

 旭区の連絡会の女性は9月に行った区長との懇談を報告。市側はこれまで、廃止路線は区長が運行必要と認めれば市の補助金で維持する案を示していました。しかし区長は、代替案のための調査・検討の予算がないと語ったといいます。女性は「現段階でバスを継続する見込みがないことがはっきりしました。市に交通確保を求めていきたい」と話しました。


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