2012年8月12日(日)
平和と共生の社会を
広島 全障研大会始まる
|
「つなげよう みんなのねがい」をテーマに全国障害者問題研究会(全障研・荒川智全国委員長)の第46回全国大会が11日、広島市内で始まりました。「人間の尊厳を確かめ合い、発達保障の観点を根付かせ、平和でインクルーシブな(共生)社会を築こう」と全国から2700人を超える参加がありました。12日までの予定。
総勢100人の和太鼓で開会。荒川全国委員長があいさつしました。
障害者自立支援法違憲訴訟の元原告で広島県廿日市市の秋保喜美子さんが「自立支援法の廃止と平和」と題して報告。民主党政権が訴訟和解時に原告らと交わした「自立支援法廃止」の約束を反故(ほご)にして、自立支援法から名前を変えただけの障害者総合支援法を6月に成立させたことにふれながら、「障害がある人もない人も、お金がなくても、ごく普通の生活が安心して送れる社会保障制度の確立を」と強調しました。
福島県南相馬市内の小学校で特別支援学級の担任をする加賀八重子さんは、東日本大震災と原発事故の避難生活の中で子どもに寄り添いながら発達を保障する活動を報告しました。
基調報告で、高齢者や子どもの分野、反貧困の取り組みなどともつながりながら、国民の願いを実現する情勢を切り開いていくことを確認しました。
日本平和委員会の佐藤光雄代表理事が自身の活動を振り返りながら「反核・平和運動」について記念講演をしました。広島県内の障害者や作業所と療育センターの職員、保護者ら300人がそれぞれのライフステージの願いを合唱で構成する劇で発表しました。