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2012年3月9日(金)

五輪招致 経費巨額 環境も壊す

都議会委 たぞえ都議が追及

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(写真)質問する、たぞえ民夫都議=8日、都議会特別委

 日本共産党の、たぞえ民夫東京都議は8日の都議会オリンピック招致特別委員会で、2020年五輪の東京招致について、資金確保の見通しもないまま巨額の経費をつぎ込むもので「都民の支持を得ることはできない」と追及しました。

 たぞえ氏は東京招致委員会が国際オリンピック委員会(IOC)に提出した申請ファイルの競技施設計画について、カヌースラローム会場となる葛西臨海公園(江戸川区)が毎年冬には数万羽のスズガモが飛来し、ラムサール条約登録湿地に匹敵する広大な干潟や汽水池、樹林を持った“野鳥の楽園”だと指摘。「自然環境保護に逆行する計画だ」と追及しました。

 さらに、招致活動で38億円の民間資金を集める予算について、16年五輪招致の赤字分約7億円と合わせれば45億円を集めなければならないことを示し、「民間企業の状況が、42億円を集めた前回招致時より厳しいなか、資金を集められる保障がどこにあるのか」とただしました。

 都スポーツ振興局の松永竜太招致推進部長は「現在の経済環境は厳しい」と認めつつ、「必要な資金は最大限確保するよう努める」と答えるにとどまりました。

 たぞえ氏は申請ファイルが福島原発事故を「収束に向かっている」としたことにふれ、「震災、放射能汚染は解決していない。他県に避難している方々が元の家に帰れ、生活再建できて初めて本当の収束だ」と批判。被災地再建への財政支援を脇に置いたまま、招致合戦を繰り広げてよいのかと主張しました。


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