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2012年2月29日(水)

大阪 教育条例案に反対 “廃案までたたかう”

呼びかけ人10氏 再びアピール

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 元中央教育審議会委員の市川昭午さん、女優の竹下景子さんら大阪府教育基本条例案に反対するアピール呼びかけ人10氏は28日、大阪府議会に提出された「大阪府教育条例案」(教育行政基本条例案、府立学校条例案)と職員基本条例案の制定の動きに対して再び反対するアピールを発表しました。東京と大阪で記者会見が行われ、東京では呼びかけ人の池田香代子(翻訳家)、佐藤学(東京大学教授)の両氏が廃案にするまでたたかい続ける決意を表明しました。


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(写真)記者会見でアピールを発表する佐藤学さん(左)と池田香代子さん=28日、東京都内

 新しいアピールは、昨年9月に「大阪維新の会」により提案された「条例案」が違法性を指摘され作り直しを余儀なくされたものの、今回知事が提案した「条例案」も違法性に関して本質的に変わりがないと批判。

 知事主導で教育振興基本計画に教育目標を盛り込める余地を残したことは、「教育基本法が禁じている権力の介入」だと指摘。職務命令に違反した教職員への免職規定を残したことに対し、今年1月の最高裁判決に反すると批判しています。

 橋下徹大阪市長による「思想調査」にふれ、思想良心を歯牙にもかけず、人格を無視し服従を求める人物に「教育改革」をゆだねていいのか問われる、としています。

 会見で佐藤氏は、「この条例案は脅し、恐怖、強制、競争、罰則によって教育をコントロールするという考え方であり、教育に一番必要な人々の信頼を形成するものではなく、敵意を助長する」と批判。池田氏は、教育環境が厳しいなかで教師たちが現状を改善しようと頑張っていることをあげ、「条例案は、今ある問題をどう改善するべきかという方向性が間違っているのではないか」と懸念を語りました。

 大阪では、池田知隆(元大阪市教育委員長)、田中恒子(大阪教育大学名誉教授)の両氏が記者会見しました。

 昨年11月に発表したアピールには、浅田次郎(作家)、杉良太郎(俳優)、高村薫(作家)の各氏ら135人が賛同しています。


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