2012年2月11日(土)
堺は「都構想」不参加
議会で市長が公式表明
堺市の竹山修身市長は10日、市議会の大都市行財政制度調査特別委員会で「大阪都」構想に参加しない考えを表明しました。公式の場での態度表明は初めてです。
政令市の権限と財源をむしり取り、1人の指揮官に集中させる「大阪都」構想。竹山市長は3日に行った橋下徹大阪市長、松井一郎府知事との会談で、都構想の制度設計を話しあう大都市制度推進協議会に参加しない意向を示し、2月の堺市議会に設置条例を提出しないと伝えていました。
竹山市長は「政令市として歴史、産業、文化と地域が結びつき発展すべきだ」と主張。「大阪維新の会」議員から知事・大阪市長選での民意をどう受け止めるかとの質問に「都構想については、市を三つに分割せず一体でいってくれとの市民の願いが大半だ。選挙中、堺市の分割のことは一言も聞いていない」と答弁しました。
日本共産党の栗駒栄一議員は「憲法で定めているように、地方自治体は社会共同体的な地盤、コミュニティー社会の上に立つものでなければならないがどうか」とただしました。
竹山市長は「基礎自治体は住民の共同体意識があって成り立つものだ」として、現段階で「都」構想に参加しないと答えました。栗駒議員は「市長の判断は当然で評価する」とのべました。