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2012年1月26日(木)

富裕層に増税

米大統領要求「それは常識」

一般教書演説

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 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は24日、上下両院合同会議で一般教書演説を行い、格差拡大の流れに抗し、富裕層に負担を求めることで、経済の「公正さ」を回復する考えを強調しました。 (関連記事)


 オバマ氏は、財政赤字の問題に触れた中で、人口上位2%を占める富裕層への優遇税制措置のために約1兆ドルも費やしていることを示し、「100万ドル(7800万円)以上の所得があるなら、最低でも30%以上の税金は払うべきだ」と述べ、富裕層への税制優遇措置の廃止を議会に求めました。

 また、経済回復への動きがまだ弱い時期に、1億6000万人の勤労者への増税を避けることこそ「最も差し迫った優先課題」と指摘。庶民向けの給与税減税措置については、ただちに延長するよう求めました。

 その上で、こうした政策を「階級闘争だと呼びたいのであれば、そう呼べばいい」と言明。米国の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が、自分に課せられた税率が自分の秘書より低いとして、富裕層への優遇ぶりを告発していることに触れ、「億万長者に少なくとも自分の秘書と同じ程度(の税率で)納税してもらう。ほとんどの米国人は、それを常識と呼ぶだろう」と述べました。


 一般教書 英語では「ステイト・オブ・ユニオン」。予算教書、経済報告とともに米大統領の三大教書の一つで、毎年1月に議会演説で表明します。合衆国憲法に基づき、国の現状を議会に報告するもので、日本の首相の施政方針演説に相当します。


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