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2011年11月22日(火)

米軍の馬毛島訓練移転 「理解到底得られない」

鹿児島県知事 政府に撤回要請

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 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は21日、防衛省を訪れ、日米両政府が同県西之表(にしのおもて)市馬毛島に計画している米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転に反対することを一川保夫防衛相に伝え、計画撤回を求める要請文を手渡しました。要請には金子万寿夫県議会議長も同席しました。

 要請文は、(1)馬毛島近隣1市3町の反対署名が住民の過半数に達し、地元の意思集約として重い結果を示している(2)北沢俊美前防衛相が沖縄・米軍の訓練の一部も馬毛島に移転させると発言したことで現地の不安と憤りはいっそう強まっている―と指摘。今回の問題は「何よりも地域の方々の意向が最も重要である」ことを考えると、現状は「地元の理解が到底得られる状況にない」と表明し、国は馬毛島へのFCLP移転を行わないよう要請しています。

 伊藤知事が計画自体に反対を政府に伝えたのは初めて。地元は県、市町村あげて移転反対となりました。

 一川防衛相は「地元理解が何よりも必要なことは十分承知している」と述べつつ、「防衛省の考え方を今後とも説明させてもらいたい」と答えるにとどまりました。

 馬毛島へのFCLP移転は、6月の日米安保協議委員会(2プラス2)で合意され、防衛省が地元自治体に説明を行ってきました。西之表市など関係1市3町でつくる「米軍基地等馬毛島移設問題対策協議会」は住民過半数の7万を超える反対署名を集め、先月、政府に提出しています。


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