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2021年7月2日(金)

五輪・ケア・福祉―三つの願いを共産党に

命守る最良の方法は五輪中止

志位委員長が訴え

 日本共産党の志位和夫委員長は1日、都内で行われた街頭演説で、東京のコロナ感染拡大が止まらず、感染爆発の兆しを見せていることにふれ、「こうした状況のもとで、思考停止のまま五輪開催に突き進んでいいのか。五輪問題がいよいよ都議選の大争点となっています」「今、政治がやるべきことは五輪・パラリンピックの開催ではありません。五輪を中止し、『コロナ封じ込め』を戦略目標にすえ、政治の責任を果たすことです」と訴えました。

 東京の新規感染者は6月30日に700人を超えました。都のモニタリング会議には、7月下旬から8月中旬にかけて爆発的な感染拡大が起き、医療が逼迫(ひっぱく)するとの試算も示されています。

 志位氏は、「観客を入れた五輪などとんでもない」との声を上げよう、「子どもたちをオリンピックに動員するな」の声を広げようと呼びかけました。

 同時に、菅首相が1日、「無観客もありうる」と述べたことに触れ、「仮に無観客となったとしても、問題は解決しません」と強調。「都民・国民の命を守る最良の方法は五輪をきっぱり中止することです」と力を込めました。

 その理由として、五輪開催そのものが感染リスクを高めることを、(1)五輪を開催すれば5万人の人々が全世界から集まるが、日本の検疫はザルであり、ウイルスがすりぬけて入る危険があること(2)五輪という人類最大のお祭りを行えば、国内の人流の増加は避けられないこと―を挙げて厳しく指摘しました。

 さらに、「どんな対策をとったとしても開催による追加リスクをゼロにすることはできないことは専門家も認めている」と述べ、「政治の根本姿勢が問われています。『五輪開催によって新たに亡くなる方が増えても仕方がない』という立場に決して立ってはなりません」と訴え、五輪の中止を強く主張しました。


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