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2018年1月28日(日)

稲嶺市長がいる限り、辺野古新基地は絶対に造れない

志位委員長の訴え

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 稲嶺ススム名護市長の必勝を訴える支持政党街頭演説(同市内)での日本共産党の志位和夫委員長の訴え(要旨)を紹介します。


写真

(写真)稲嶺ススム市長(右)の応援演説をする志位和夫委員長=27日、沖縄県名護市

 みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です。(拍手)

 大激戦の市長選挙、明日が告示日となりました。今日は、立憲民主党、民進党、自由党、社民党、社大党の代表のみなさんと一緒に、稲嶺ススム市長の勝利を必ずと訴えにあがりました。(拍手)

「それで何人死んだんだ」――安倍首相の任命責任が問われる

 国会でとんでもない出来事が起こりました。 

 私は、一昨日、衆院本会議で代表質問に立ち、沖縄の米軍基地問題をただしました。米軍機の事故が沖縄全土で続発していること、危険な基地はどこに移しても危険であり、普天間基地は無条件に撤去する、辺野古新基地の建設は中止する、海兵隊は沖縄から撤退する――これが唯一の解決方法ではないかと安倍首相にただしました(拍手)。首相はまともな答弁ができませんでしたが、とんでもないヤジが自民党席から飛んできました。

 自民党の松本文明内閣府副大臣が、「それで何人死んだんだ」とヤジったんです(「許せない」の声)。私は、今年で、国会議員になって25年、いろんなヤジを浴びてきましたが、今回が一番悪い。なぜならこのヤジは私に対するヤジであるだけじゃない、県民のみなさんに対するヤジだからです(拍手)。恐ろしいヤジです。「死者が出ていないんだからいいだろう」といわんばかりのヤジです。

 保育園や小学校に米軍ヘリから部品や窓が落ち、一歩まちがえば大惨事ということが起こった。それを指摘した質問に、「それで何人死んだんだ」。これは恐ろしいヤジです。批判にあわてて副大臣を辞任しましたが、辞めればすむというものではありません(「そうだ」の声、拍手)。こんなとんでもない人物を副大臣にした安倍首相の責任が厳しく問われます。(「そうだ」の声、拍手)

沖縄県民の人権も民主主義もないがしろにする安倍政権に厳しい審判を

 さらにいえば、安倍政権の沖縄のみなさんに対する姿勢がこんな発言につながったのではないでしょうか。

 米軍機は事故を起こしても、すぐに訓練を再開してしまう。その時に安倍首相が、一度でも「飛ぶな」といったことがありますか(「ない」の声)。すべて認めてきたじゃないですか(「そうだ」の声)。県民の声を踏みつけにして辺野古の新基地建設をごり押ししてきたではありませんか。そうした姿勢が、あの暴言につながったことは明らかであります。(拍手)

 稲嶺ススムさんの勝利を何が何でも勝ちとって、沖縄県民のみなさんの人権も民主主義もないがしろにする安倍政権に厳しい審判を下そうではありませんか。(指笛、大きな拍手)

安倍政権丸抱え陣営の卑劣きわまるデマ宣伝にこたえる

 安倍政権丸抱えの相手陣営は、「どんなに反対しても工事は止められない。それなら再編交付金をもらったほうがいい」。こういうことを言っています。これは卑劣きわまるデマ宣伝だといわなければなりません(拍手)。4点ほど話したいと思います。

 第一に、辺野古の新基地建設は、沖縄県からの岩礁破砕許可を得ていない「違法工事」です。安倍政権がやっていることは法治国家では許されない違法行為です。「違法工事」はただちに中止せよ(「そうだ」の声、拍手)。この声をススム市長に託そうではありませんか。(拍手)

 第二に、「工事は止められない」といいますが、工事が着手できたのは護岸工事だけです。それも護岸総延長のうち、たったの4%しか進んでいません。肝心の埋め立て工事は、工事着手の見通しすらありません。翁長知事、稲嶺市長、県民のみなさんの頑張りが工事を止めている。これが現状じゃないですか(「そうだ」の声)。追い込まれているのは安倍政権です。追い込んでいるのは「オール沖縄」のみなさんだということに自信を持って頑張ろうではないですか。(拍手)

 第三に、新基地建設反対を貫く翁長知事、稲嶺市長がいる限り、絶対に辺野古新基地はつくれません(拍手)。埋め立て工事に着手しようとすれば、埋め立て予定地のど真ん中――大浦湾に流れ込む美謝川の水路を切り替えなればなりません。切り替えないで埋め立てをしたら、すぐ水浸しになってしまいます。そして水路の切り替えの権限をもっているのは稲嶺ススム市長です。ススム市長が頑張っているかぎり、工事は進まない(笑い、拍手)。ここに確信をもって頑張ろうではありませんか。(大きな拍手)

「再編交付金」に頼らず、名護市政を立派に前進

 第四に、稲嶺市長は、「再編交付金」に頼らずに、名護市政を立派に前進させてきました。基地に関係のない国の補助金を調べあげて、活用し、歳入を総額508億円も増やしてきました。

 県内11市で一番最初に、子どもの医療費を中学校卒業まで入院・通院ともに事実上無料にしました。県内11市で国保会計への市の繰り入れは一番この名護市が多い。国保税が一番安いのがこの名護市です。基地に頼らずに、自分の足で立ち、市民とともに進む――稲嶺ススム市長でこそ、誇りと尊厳ある名護の市政を前進させることができるのではないでしょうか。(「そうだ」の声、指笛、大きな拍手)

稲嶺ススムさんで基地を止め、「子どもの夢 未来 紡ぐ名護のまち」を

 辺野古新基地ができたらオスプレイは普天間基地の4倍の100機にもなります。耐用年数200年です。子や孫の世代にそんな物騒なものを残すわけにはいきません。

 「辺野古の海にも陸にも基地はつくらせない」。これでずっと頑張り続けてきた稲嶺ススムさん。ウチナーグチでいいますと、「ガージューでマクトゥな政治家」(強く誠実な政治家)ではないでしょうか(拍手)。稲嶺ススムさんで基地を止め、「子どもの夢 未来 紡ぐ名護のまち」をつくろうではありませんか。最後までご支援、広げに広げてください。必ず勝ちましょう。(指笛、大きな拍手)


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