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2018年1月21日(日)

事故繰り返し 平然と飛行再開

在沖米軍 本性あらわ

“沖縄は使いやすい”幹部の口ぐせ 地元記者

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 沖縄県内で相次ぐ米軍機の墜落、部品落下、「緊急着陸」など一つ間違えれば県民の命に関わる大惨事となる事故。米軍機事故を想定した避難訓練中の小学校上空を、窓枠を落下させた同型大型ヘリなどが平然と飛行する米軍とそれを追認する日本政府に県民の憤りは頂点に達しています。(山本眞直)


 相次ぐ事故から見えてくるのは、沖縄全島、全域を事実上の「提供・訓練区域」とし、常に“戦場”と見立てた危険な訓練を昼夜の区別なく無制限で繰り返す、海兵隊の「殴り込み部隊」としての本性むき出しの姿です。

 地元メディアの米軍担当記者は「『沖縄は訓練で使いやすい』は、米軍幹部がよく口にするせりふですよ」といいます。

“無法訓練”

 沖縄では、米軍の専用訓練区域や提供区域とそこでの訓練内容、時間制限などが地位協定やSACO協定(沖縄に関する日米特別行動委員会)で決められています。しかし米軍は場所や時間制限などを無視した“無法訓練”を繰り返しています。

 一連の事故が全て海兵隊普天間基地(宜野湾市)の所属機で、いずれも最新鋭機、改良型機という特徴があります。

 海兵隊に詳しい報道カメラマンは「米軍はトラブルの原因など未検証のまま最新鋭機や改良型米軍機の危険を承知で沖縄に配備する。沖縄を『テストコース』にしている」としたうえで、こう指摘します。

 「沖縄で起きているような保育園舎や小学校グラウンドに子どもたちの命が脅かされるような部品落下、民間地への緊急着陸が度重なれば米本国ならその周辺では飛行禁止になる。日本政府は一応、抗議するが裏では飛行を認める対応をしている。これでは事故は繰り返される」

基地認めない

 在沖海兵隊の動向を継続的に監視している沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長は、「緊急着陸を繰り返しているUH1Yヘリは輸送などの多用機でも、機銃を備え、一番危険な地上戦の最前線に兵士を送り込み、その後にAH1Z攻撃ヘリが敵陣地にロケット砲を撃ち込み、オスプレイが地上部隊と車両を送り込む、そうした訓練をキャンプ・ハンセンや北部訓練場で繰り返している」と指摘。そのうえでこう力説します。

 「沖縄では県民の尊厳、命を守るという論理が最優先だ。県民は海兵隊の撤退を求めているし、オスプレイを100機配備し、200年先まで使うという新基地建設を認めない」


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