2018年1月13日(土)
野党側 徹底審議こそ立法府の役割
与野党国対委員長会談
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与野党国対委員長会談が12日、国会内で開かれました。自民党の森山裕国対委員長は22日召集の通常国会で、2017年度補正予算案について速やかに成立させたいと表明。昨年は一度も行われなかった党首討論の開催について協議したいと述べました。これに対して野党各党は、昨年の特別国会での野党質疑時間の削減などの動きを批判し、国会が国権の最高機関として十分な審議をできるようにすることが求められていると一致して主張しました。
会談で、日本共産党の穀田恵二国対委員長は、政府・与党が法成立を最優先し、首相の出席を極力少なくしようとしているとして、「立法府とは何かという考え方が欠落している」と批判。その上で、少数会派に十分な質疑時間を保障し、法案の問題点を国民の前に明らかにするために徹底審議を行うことが必要だと強調しました。
さらに野党は、沖縄での米軍機による相次ぐ事故や飛行再開の問題で、安全保障委員会での閉会中審査を行うよう要求。穀田氏は「沖縄での相次ぐ事故は看過できない。国民の命と人権の問題として、閉中審査をやるのは当然だ」と述べました。
自民党は党首討論について、開催できる環境を整えたいとし、そのあり方の議論もしていきたいと表明しました。野党は「党首討論への出席を理由に、首相の予算委員会への出席を減らすことがあってはならない」「討論の時間が少なすぎる。増やすべきだ」などと指摘しました。
野党は一致して、今後も必要に応じて同委員長会談を開くよう求めました。