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2018年1月4日(木)

きょうの潮流

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 最近のAI(人工知能)の進歩は目をみはるばかりです。ついにアトムのようなロボットができるのも夢ではありません。一方で、多くの仕事がAIに置きかわり失業が増えるのでは、という予測も▼手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」に、工員が首を切られてロボットばかりになったロボット工場の話があります。作ったロボットに良い心を与えることができず、そのロボットが悪事を働きだす。AIで人間の仕事がなくなった後を予見したかのようです▼ほかにも、人間なみの権利保障を求めたロボットが、反対する民衆によってバラバラにされる話もあります。手塚治虫は、「アトム」が技術革新によって繁栄する未来を描いたと受け取られることを迷惑がっていました▼「『アトム』は、そんなテーマで描いたわけではありません。自然や人間性を置き忘れて、ひたすら進歩のみをめざして突っ走る科学技術が、どんなに深い亀裂やゆがみを社会にもたらし、差別を生み、人間や生命あるものを無残に傷つけていくかをも描いたつもりです」(『ガラスの地球を救え』)▼今年は手塚治虫生誕90年。本紙日曜版の新年号が、今も人気の衰えぬ手塚漫画を特集しています。作品に共通する「生命を大事にしよう」のメッセージの根底には戦争体験があること、平和を希求する日本共産党を支持し、選挙の応援演説にも立ったと▼AIは人間の仕事を奪うためではなく、万人の幸福のために。利潤第一主義をやめて人間最優先に。それがアトムの心です。


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