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2017年12月5日(火)

きょうの潮流

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 日曜夜のテレビドラマ「陸王」を欠かさず見ています。経営危機に陥った老舗の零細足袋業者が苦境を脱するため、地下足袋の技術を生かしたランニングシューズ「陸王」の開発に乗り出すという物語です▼ドラマでは、故障に苦しんでいた実業団のランナーが「陸王」を履き、見事復活。「陸王」の開発を妨害する大手メーカーのシューズを履いたライバルに競り勝った場面が見どころでした。ここでポイントとなったのが着地方法です▼日本人の多くはかかとから着地しており、シューズもかかとが厚いものが多い。しかし、かかと着地は膝への負担が強く、故障しやすい。一方、地下足袋は全体が平らで、足裏中央(ミッドフット)に重心がかかるため膝への負担が減り、故障しにくいと言います。この利点を生かしたのが「陸王」です▼こうした着地自体はすでに定着しつつあり、そのためのシューズも普及しています。しかし、より速く走るためには、さらに別の方法があります。それは前足での着地(フォアフット)です。跳びはねるような走り方で、アフリカ人に多く見られる走り方です▼3日の福岡国際マラソンで快走し、2020年東京五輪に光明をもたらした大迫傑(すぐる)選手はアフリカ系選手とともに走る中で、フォアフット着地を習得しました▼何気ない日常の一歩。その着地いかんで、競技者だけでなく一般の人の健康も左右します。いつもは踏みつけられてばかりの足裏。たまには、足首を返して対話してみてはいかがでしょうか。


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