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2017年12月4日(月)

第3回中央委員会総会について

2017年12月3日 日本共産党中央委員会書記局

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 一、日本共産党第3回中央委員会総会は、12月2、3の両日、党本部で開かれた。

 幹部会を代表して志位和夫委員長が報告した。委員長は冒頭、総会の任務は、(1)総選挙の教訓と課題を明らかにし、(2)当面する日本共産党の政治任務を提起するとともに、(3)2019年の参議院選挙と統一地方選挙での新たな躍進に向けた全党の意思統一をはかることにあるとのべ、それぞれについて詳しくのべた。

 (1)報告は、日本共産党の選挙結果と、市民と野党の共闘の成果についてのべたうえで、総選挙で日本共産党が果たした歴史的役割を明らかにした。安倍政権を追い詰めつつあった市民と野党の共闘が、総選挙直前の「突然の逆流と分断に襲われた」瞬間に、党が「逆流と断固たたかう」「共闘を決して諦めない」という対応を打ち出し、市民連合の頑張りと党の決断で「共闘の再構築」を実現した経過、これらのたたかいの歴史的意義を明らかにした。

 報告は、「共闘を前進させながらいかにして日本共産党の躍進をかちとるか」について、本格的共闘にとりくむことができた選挙区の経験から「共闘勝利と党躍進は両立しうる」ことを解明した。日本共産党を丸ごと理解してもらい、積極的支持者を増やす日常的活動の重要性について、「中央のイニシアチブ」が不十分だったことにもふれつつ明らかにした。そして、どんな情勢のもとでも共闘勝利、党躍進を実現するには「いまの党勢はあまりにも小さい」こと、それが選挙戦をたたかった「最大の反省点」であることを明らかにし、党員・「赤旗」読者の拡大と党機関体制の強化をよびかけた。報告は、選挙活動の日常化が重要な教訓の一つであるとして、比例代表選挙を、選挙戦はもとより党の要求活動・宣伝活動・党勢拡大などあらゆる活動の発展の軸にすえること、後援会活動を選挙活動の日常化の要にすえ抜本的強化をはかること、の二つを強調した。

 (2)当面の政治任務について報告は冒頭、第4次安倍政権をどうとらえ、どういう構えで臨むかについて解明し、暴走政治を包囲するたたかいを発展させ、共闘の力で安倍政権を打倒しようとよびかけた。北朝鮮問題について安倍政権の対応の問題点と日本共産党の立場を明らかにした後、来年の通常国会、再来年の参院選を展望して、当面するたたかいの課題を次の6点にわたって詳述した――国政私物化疑惑の徹底究明、安倍9条改憲反対の一点での空前の国民的大運動の展開、暮らしと経済問題(社会保障・消費税・労働問題・農業など)で格差と貧困をただす改革の推進、原発ゼロの決断を迫るたたかい、沖縄米軍基地問題にかかわる全国的連帯の取り組み、核兵器禁止条約の署名を日本政府に迫るたたかい。報告は、こうした国民運動を発展させる構えについて、共闘の共通課題実行の先頭に立ち、共闘を豊かに発展させる党の取り組みと、党綱領にそくして先々の展望を語る党独自の活動の推進――の2点をあげて強調した。

 (3)2年後の参院選と統一地方選での躍進をめざす活動について報告は、最初に参院選での次の二つの大目標をあげた。一つは、全国32の1人区で、党の「一方的な対応」は行わず「相互推薦・相互支援」の市民と野党の共闘で勝利をめざすこと、もう一つは、日本共産党の比例代表選挙で「850万票、15%以上」をめざし、選挙区で現有3議席を絶対に守り抜き議席増をめざすことである。統一地方選挙の目標については「すべての道府県議会での複数議席実現、議席増」などを詳述し、また来年の中間地方選挙にもふれて、「地方議員第1党の奪回、議席占有率10%以上をめざす」ことをよびかけた。選挙をたたかう方針について、第27回党大会決議第25項の「全面実践」と、今回総選挙での教訓を全面的に生かすことが大切であると訴えた。

 新たな躍進をめざす党活動と党建設について報告は、来年は全国的選挙が想定されない久々の年となることにふれつつ、この年を「党と国民との新しい結びつきを豊かに広げ、党大会決定にもとづく法則的活動を実践し、腰をすえて党の力をつける年にしていく」ことをよびかけた。その重要な内容として次の七つの点をあげた――大志とロマンのある生きた政治目標を決め、日常的・意識的に追求すること、草の根の運動の先頭に立ち、結びつきを豊かに広げること、「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」を気軽に、繰り返し、双方向で開くこと、党大会決定の新鮮な生命力を全党員のものにする新たな努力を強めること、党勢拡大を「楽しく元気の出る支部会議」「地区委員会活動の強化」と一体にすすめ、このなかで来年7月末までに党員・読者拡大で前回参院選時を回復・突破すること、世代的継承問題では民青同盟を強く大きくする活動に全党が全力をあげること、財政活動を抜本的に強化すること。

 報告は最後に、党創立100周年にむけた5年間の最初の年、2018年を実り多い年にするために全力をあげようとよびかけた。

 一、総会ではこの報告について、2日間で54人が討論した。

 一、討論のあと、志位委員長が結語をのべた。結語は、この総会が大きく豊かな成果が得られた「歴史的総会」となったとして、市民と野党の共闘、「党綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」、党員拡大を中心にすえた党勢拡大、党の世代的継承――の各項目について豊かな討論の具体的内容と到達点の特徴を紹介した。結語は最後に、この3中総決定を12月中にすべての支部で討議し、具体化することをよびかけるとともに、この決定の土台にある党大会決定の全党員読了に新たに挑戦し、前進しようと訴えた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、12月から全党の政治的・組織的飛躍をはかることを誓って散会した。


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