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2017年11月27日(月)

子どもの貧困 実態次々

医療関係者らシンポ開く

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(写真)医療関係者らが集まった「第3回貧困と子どもの健康シンポジウム」=26日、東京都文京区

 「第3回貧困と子どもの健康シンポジウム」が26日、東京都文京区の順天堂大学内で開かれ、医療関係者、学生、市民ら180人が参加しました。同シンポジウム実行委員会、日本外来小児科学会子どもの貧困問題検討会、順天堂大学医学部医学教育研究室の共催。

 長野県飯田市の健和会病院事務職員の小池汐里さんによる「多職種カンファレンスから見える子どもの貧困」など医療の現場、医学教育の場で始まった貧困へのとりくみの七つの報告とともにシンポジウムが行われました。

 東京の小学校養護教諭の鈴木康子さんが、保健室で見える子どもの貧困の実態を報告。口腔(こうくう)崩壊の子どもを歯医者に連れていくよう保護者に話したら、保護者の口腔も崩壊状態だった、きちんとした食事は給食のみで家ではグミや菓子などですませているなどの事例があげられました。

 フリーのジャーナリストの秋山千佳さんは、公立中学校の保健室を継続取材してきた経験から、学校の中でも保健室だけで見られる子どもの素顔と子どもたちの抱える困難、その背景にある貧困についてのべました。

 岐阜県恵那市の小児科医・蜂谷明子さんは学校医の立場から、健康相談をはじめとして学校と連携し、子どもの貧困と向き合ってきた経験を話しました。

 桃山学院大学准教授の金澤ますみさんは、「学校の中に目的のない物理的空間がほとんどない」ことを指摘。子どもたちがしんどいときの居場所の問題を提起しました。

 教師の多忙化が問題になっている中で、教師にとっても保健室が必要な場所であることや性教育の問題など、活発な討論が行われました。


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