2017年11月24日(金)
イージス艦 連続事故 “背景に軍事緊張”
第7艦隊拠点 横須賀でシンポ
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横須賀基地(神奈川県)を拠点とする米海軍第7艦隊のイージス艦の事故が相次いでいる問題で、「イージス艦の連続事故と原子力艦の安全性」と題するシンポジウムが23日、同県横須賀市で開かれました。「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」が主催しました。
同会の呉東正彦共同代表が、米軍が公表したイージス駆逐艦フィッツジェラルドなどの事故調査報告書を解説。原因の一つに乗員の疲労があげられていることに、「根本に軍事的な緊張状態のもとでの過重な任務がある。平和外交による緊張緩和が、平和を守るのと同時に安全を守るために必要だ」と指摘。日本側の捜査、事故原因の共有ができていないとして、日米地位協定の改定の必要性を訴えました。
新倉裕史共同代表は、横須賀基地を母港とするイージス艦11隻のうち6隻が事故を起こしていることについて「異常だ。構造的な問題がある」と指摘。米軍が再発防止のために「艦船の増強」をうたっていることに警鐘を鳴らしました。
元日本政府中東派遣船船長の橋本進氏は、航行ルールの徹底を米軍に求めると同時に「一番の解決方法は米軍基地がなくなること」と語りました。