2017年11月19日(日)
なんだっけ
プロ野球「リクエスト」制度って?
Q プロ野球で来季から導入されることになった「リクエスト」制度って?
A 審判の判定に異議がある場合に、監督が映像によるリプレー検証を求めることができる制度です。リクエストは1試合に2回までで、判定が覆った場合はカウントされません。九回終了時にリセットされ、延長では新たに1回可能となります。
Q これまでのリプレー検証とどう違うの?
A 今季までは審判員が判断した時のみ行われていました。また、本塁打と本塁上のアウト、セーフの判定だけでしたが、新制度では本塁以外の塁上のプレーでも可能になります。ストライク、ボール、自打球などの投球判定、守備・走塁での妨害行為、インフィールドフライ、ボークには要求できません。
Q どうして制度が変わったの?
A 米大リーグで2014年から監督がリプレー検証を要求できる「チャレンジ」制度が導入され、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも実施されました。そのために、日本でも導入が議論されていました。新制度によって、より正確な判定が可能になり、選手、観客が微妙な判定に納得できるようになれば、よいことです。ただ、今年の日本シリーズ第2戦では、本塁突入時の判定をめぐるリプレー検証で試合が8分間中断されました。リクエストが乱用されれば、いたずらに試合時間が長くなる恐れがあります。制度の円滑な運用のためには、審判技術の向上とともに、チームの協力も欠かせません。
(2017・11・19)