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2017年10月1日(日)

主張

MV22配備強行5年

「オスプレイ・ノー」の審判を

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 またしてもオスプレイがトラブルを起こしました。沖縄県の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に所属する垂直離着陸機MV22オスプレイが9月29日、新石垣空港(石垣市)に緊急着陸しました。2012年10月1日にオスプレイの普天間基地配備が始まってから5年―。普天間基地所属のオスプレイは昨年12月と今年8月に相次いで墜落事故を起こすなど、日米両政府が「安全」だと繰り返す宣伝とは逆に、極めて危険な欠陥機であることが浮き彫りになっています。沖縄県民の大多数が反対するオスプレイ配備を許していいのか。総選挙での争点の一つです。

県民の7割「危険」と回答

 オスプレイは、沖縄県の全自治体・議会をはじめ、文字通り島ぐるみで反対の声を上げる中、12年10月に12機の配備が強行されました。翌13年8〜9月にも12機が追加配備され、二つの飛行隊が普天間基地を拠点にしています。

 沖縄の地元紙・琉球新報が実施した県民世論調査の結果(9月28日付)では、オスプレイの配備を「やめるべきだ」が68・7%と約7割に上っています。オスプレイの配備撤回が今も県民の圧倒的多数の意思であることは明白です。

 世論調査では、オスプレイの「安全性」について「危険だと思う」が72・7%に達する一方、「安全だと思う」はわずか4・4%でした。普天間基地に所属するオスプレイの重大事故が相次ぐ中、県民の不安は当然です。

 とりわけ、この1年を振り返ると、▽昨年12月に沖縄県名護市安部の浅瀬に墜落し、乗員2人が負傷▽今年6月には米海兵隊伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)と奄美空港(鹿児島県)に相次いで緊急着陸▽8月には豪州東岸沖に墜落し、乗員3人が死亡▽大分空港(大分県)にも緊急着陸し、機体から白煙と炎が上がり、エンジンを交換―など事態は深刻です。

 そして、今回の新石垣空港への緊急着陸です。エンジンから油が漏れていたとも報じられています。中東シリアでも同じ日、米海兵隊のオスプレイが墜落しました。

 日本政府がオスプレイの飛行を野放しにしてきた責任も厳しく問われます。

 昨年12月と今年8月の墜落事故で飛行停止や自粛を求めたものの、米軍が「機体の安全」を宣言した途端、事故原因の解明もされていないのに飛行再開を認めました。琉球新報の世論調査では、豪州沖の墜落事故後に飛行を認めた政府の態度について「評価しない」が80%に上っています。

 オスプレイはこの5年間、本土への飛来も拡大してきました。米軍基地への飛来はもちろん、米海兵隊と陸上自衛隊が陸自演習場で実施する共同訓練などにも参加し、各地で住民の命と安全に関わる大問題になっています。

新基地建設の強行許すな

 名護市辺野古では普天間基地に代わってオスプレイの新たな拠点になる新基地建設が強行されています。新基地は「緊急時に最大100機のオスプレイを受け入れる能力」(森本敏・元防衛相、琉球新報30日付)が必要とされており、極めて重大です。

 総選挙では、日本共産党の躍進、沖縄4小選挙区での「オール沖縄」候補の全員勝利で、オスプレイ配備撤回、新基地建設ノーの審判を下すことが必要です。


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