2017年9月22日(金)
嘉手納でまた降下訓練
沖縄 自治体の中止要請無視
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在沖米軍は21日早朝、沖縄県嘉手納基地(嘉手納町など)で地元自治体などの中止要請を無視して、今年3回目のパラシュート降下訓練を行いました。嘉手納町の當山宏町長は、「嘉手納飛行場を恒常的に使う意向があると疑わざるを得ず、到底容認できません」と強く批判しました。
同日午前6時50分すぎ、米軍特殊作戦機MC130が同基地を離陸。市街地の高度約3千メートルを3回旋回し、同7時半ごろ4回目に基地上空にさしかかったところで8人が降下。つづいて同40分ごろに8人が降下を行いました。
パラシュート降下訓練をめぐって日米両政府は、2007年に伊江島を基本としながら嘉手納でも「例外的な場合」に限って使用する、としています。
米軍は、今回の嘉手納基地での訓練について、▽伊江島では訓練の受け入れ要員が不在で実施できない▽21日までに訓練しないと資格を失い、遂行できなくなる任務が生じる―ことなどを理由に挙げていました。
當山町長は、「事前の訓練スケジュールで対応できるはず。“要員がいない”“資格を失う”など、『例外的な場合』の理由になるのか。まさに軍事優先だ」と批判。「住民の安全確保は困難になり、到底容認できない」と述べました。