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2017年9月20日(水)

堺市長選(24日投票)大接戦に

竹山市政の実績語ろう

記者座談会

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 堺市長選(24日投票)は、日本共産党も加わる「住みよい堺市をつくる会」が自主的支援する現職の竹山おさみ候補(67)と大阪維新の会元府議、永藤英機候補(41)が激しく競り合ったまま終盤に入りました。選挙戦の様相を担当記者で話し合いました。


写真

(写真)街頭演説前に市民と対話する竹山候補=18日、堺市5町

  「横一線」の文字通りの大接戦だね。竹山陣営のがんばりで、ようやく接戦に持ち込んだという調査結果もある。

  「大丈夫だと思ったら負ける」と竹山後援会の幹部は引き締めていた。

 C 維新陣営も「抜きつ抜かれつ」とハッパをかけていた。

  「堺はひとつ。堺をなくすな」「自由・自治都市堺を竹山さんとともに発展させよう」と党派を超えて集まった市民共同の草の根の力を総発揮する時だ。

  維新の野望は、堺市をつぶすこと。それが「大阪都」構想だ。全国動員して3巡目ともいわれるローラー作戦や、つじつじでのささやき作戦を展開しているのも、そのためだ。負けられない。

  「大阪都」は維新の一枚看板。存在理由のようなもの。世論調査でも維新支持者のほとんどは「大阪都」構想賛成だ。

「都」構想に矛盾

  その「大阪都」をめぐり、維新は矛盾に陥っている。堺市と大阪市の境界である大和(やまと)川を挟んで、大阪市内では幹部が「堺で勝たないと大阪市議会での議論にも影響する」と言い、堺市に入ると「『大阪都』は堺市長選の争点ではない」と言う。

  維新の松井一郎代表(大阪府知事)が思わず争点にしたら「竹山さんの思うつぼ」と発言したように、「大阪都」を前面に出したら、前回市長選のように負けると判断したからだろう。

  なんとも姑息(こそく)だ。「大阪都」に堺市が参加するということは、堺市を二つか三つにバラバラにし、財源も権限も「都」(府)に吸い上げられるということ。

  市民サービス低下は避けられない。吸い上げられた税金がカジノ誘致に注がれるかもしれないと話すと「とんでもない」という声が返ってくるね。

  「大阪都」を封印した維新の「堺は停滞」攻撃も手詰まり感がある。「堺は子育てしやすい」「シニアにやさしい」というのは定着した評価だ。

評判のいい公約

  取材していても「保育料無償化を第2子以降に拡充」「ワンコイン医療費助成を高校3年生まで」「高齢者が1回100円で利用できる『おでかけ応援カード』は365日利用可能に」という竹山氏の公約は評判いいね。

  製造品出荷額は1人当たりでは政令市トップ。事実が堺の元気さを物語っている。

  よほど攻撃に困ったのか、維新は選挙公報や法定2号ビラで「高すぎる堺市の水道料金」と的を絞ってきた。

  でも、堺市の水道料金は府平均よりも安い。維新が比較している大阪市の水道料金が安いのは維新の手柄でもなんでもない。淀川が大阪市を流れているから、浄水コストが安い。大口利用者に高く一般家庭は安く設定されている。維新は福祉減免を廃止し、民営化しようとしている。

  竹山氏は市長就任後、水道料金を値下げし、さらに値下げを公約。下水道料金は今秋からの値下げがすでに決まっている。

  維新の「野合」批判も当たらない。「堺市をなくすな」「市民目線の竹山市政を発展させよう」と党派を超えた市民共同の大義あるたたかいだ。

決めてない4割

  世論調査でも投票先を決めていない人が3割から4割。迷っている人に竹山市政の豊かな実績を話すと「知らなかった」「国の制度だと思っていた」という声も多く、知らせれば支持に変わる。

  残る期間、竹山市政の実績や、「『大阪都』は百害あって一利なし」と、政令市としての権限や財源を生かした市民のための施策をさらに発展させたいという竹山氏の熱い思い、ビジョンを、いかに多くの有権者に知らせるか。そこに勝敗がかかっているね。


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