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2017年9月3日(日)

列島各地 米軍 わが物顔

緊急着陸で民間空港居座り 爆音訓練強行 住民の生活や不安無視

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 住民の不安を無視した在日米軍のわが物顔の横暴勝手が列島各地で相次ぎ、批判が広がっています。8月29日に大分空港(大分県国東(くにさき)市)に緊急着陸した普天間基地(沖縄県宜野湾市)配備の米海兵隊MV22オスプレイは、5日目の2日も居座ったまま。厚木基地(神奈川県大和、綾瀬両市)では1日、横須賀基地配備の米海軍原子力空母の艦載機が離着陸訓練を開始しました。日本国民の生活や安全よりも軍事作戦を優先する米軍の姿勢が鮮明になっています。


写真
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(写真)(上)緊急着陸したオスプレイ。米軍によるエンジン部分の修理が始まっています=2日、大分県国東市・大分空港
(下)離着陸訓練を行う原子力空母艦載機=2日、米海軍厚木基地(厚木基地周辺住民の会提供)

大分空港

 大分空港へ緊急着陸したオスプレイは、民間空港の駐機場を占拠して、右側エンジンの一部部品交換、左側エンジンの交換を実施することに。8月30日に岩国基地から作業員が到着。同31日夕、嘉手納基地から米軍輸送機C130が飛来して整備員や交換用エンジン2基を降ろし、1日朝には岩国基地からコンテナを運び入れ、修理が始まりました。

 緊急着陸したオスプレイの所属する飛行隊は8月28日まで北海道での日米共同演習に参加。9月には東富士演習場(静岡県)で離着陸訓練を予定しています。同飛行隊は、強襲揚陸艦に搭乗し、アジアで作戦行動する部隊です。

 大分空港そばの高台では2日、大分県平和委員会や地元住民らが「オスプレイ飛行中止を」との横断幕を掲げて抗議しました。

厚木基地

 厚木基地での艦載機の離着陸訓練は、周辺住民からの爆音への苦情、訓練中止を求める声に押され、1993年以降は硫黄島(東京都)を中心に実施されていました。厚木基地での実施は12年5月以来5年ぶり。しかも周辺自治体への通告は訓練開始当日でした。

 横須賀配備の原子力空母は毎年6月〜11月にかけてインド・アジア太平洋地域での作戦行動を実施。中間で1カ月程度の整備を実施しています。現在配備されているロナルド・レーガンは今年前半の行動を終えて8月9日に横須賀に入港していました。離着陸訓練は今年後半の作戦行動の準備とみられます。

 米軍は周辺自治体に対し「台風の影響で洋上での訓練ができない」と説明しますが、ここでも住民生活より米軍の作戦スケジュールが優先されています。

 厚木基地での原子力空母艦載機の離着陸訓練は2日、午前8時前から午後3時40分ごろまで周囲に爆音を響かせ、市民の平穏な生活を脅かしました。爆音を聞き訓練の様子を見にきた住民=海老名市=は「艦載機を岩国基地に移駐しても厚木基地を使うと米軍は言っていると聞いた。墜落事故と部品落下がいつ起きるか心配だし、爆音が続くのかと不安」と話しました。  (関連記事


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