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2017年8月14日(月)

主張

日本母親大会

歴史ひきつぎ、原点を輝かせ

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 第63回日本母親大会(同実行委員会主催)が19〜20日、岩手県盛岡市を中心に開かれます。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から6年半、多くの困難に立ち向かいながら復興への歩みを続けている東北での開催となります。

憲法守り核兵器なくそう

 東北では、原発廃炉を求める「オール福島」に始まり、2016年参院選で6県中5県で野党共闘の候補が勝利し、今年7月の仙台市長選の郡和子さん勝利へと、市民と野党の共同が大きな力を発揮しています。

 この市民と野党の共同の力の一つとなった女性の共同の積み重ねが、今回の母親大会にも発揮されています。

 岩手では、JA岩手県女性組織協議会会長が現地実行委員長となり、県PTA連合会、JF岩手漁連、県地域婦人団体協議会などが後援をし、力を合わせた取り組みがすすんでいます。

 「生命(いのち)を生みだす母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」を合言葉に、「憲法を守り平和な日本」「核兵器も基地もない日本」「保育所をつくろう」「子どもの医療費を無料に」と、女性の願いと草の根からの運動をもちより共同を広げてきました。

 いまの情勢の中で、母親大会が築いてきた歴史とその原点はいっそう輝きを増しています。

 多くの女性が、安倍晋三政権の憲法破壊、くらし・福祉破壊、国政私物化に不安と不信、怒りをもっています。世論調査でも安倍政権の女性の支持率は3割となっています。母親大会が、高まる女性の怒りと願いをもちより、憲法を守り、生かす国民的運動の一翼となって、また女性の行動を大きく広げる契機となるにちがいありません。

 また母親大会は、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験への怒りとたたかいの中で、平和を求め核戦争から子どもたちを守ろう、二度と再び原爆の悲劇をつくりだしてはならないと願う女性たちによって1955年に始まり、ひきつがれてきた歴史をもっています。

 人類史上初めて核兵器を違法化する核兵器禁止条約の採択が実現し、「核兵器のない世界」へ向けて新たな前進をしていることは、多くの人たちとともに運動を担ってきた女性たちの確信を広げるものとなっています。

 女性たちは核兵器禁止条約への参加を拒否し、被爆者の願いに背を向ける安倍政権を絶対に許さない思いでいっぱいです。母親大会は女性たちの怒りで安倍政権を包囲する大会となるでしょう。

 いま開催地岩手では魅力あふれる大会へと女性たちが奮闘しています。被災地訪問の特別企画に、全国からは「被災地の今を考えたい」、岩手・宮城・福島3県からは「忘れ去られることが不安。被災地の姿を見てほしい」との声も寄せられています。

世代をつなぐ大会へ

 若いママたちが、語り合い、企画をつくり、SNSでの発信やテレビ出演などにも励ましあって力を発揮し、活躍しています。

 今年の日本母親大会が、その歴史と原点をひきつぎ、今日の情勢にふさわしい女性の願いと行動を広げながら、世代をつなぐ大会へと、新たな一歩をひらくものになることを期待します。


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