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2017年6月22日(木)

遠方でも通院費支給

石綿労災補償 堀内氏に厚労省

衆院厚労委

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(写真)質問する堀内照文議員=9日、衆院厚労委

 日本共産党の堀内照文議員は9日の衆院厚生労働委員会で、アスベスト(石綿)の労災補償にかかわり、中皮腫患者が遠方の医療機関を受診した際の通院費が補償されない事例についてただしました。厚労省の山越敬一労働基準局長は「療養上の必要性があれば距離にかかわらず支給する」と答弁しました。

 堀内氏は、通院費に関する2009年通達が周知されず認められない事例があると指摘。山越氏は「周知に努める」と答えました。

 アスベストなどの遅発性の疾病は、事業場の離職日が労災休業給付の基礎日額の算定基礎となります。

 堀内氏は、再雇用の退職日が算定基礎とされたことで給付額が低くなった事例を示し、「16年7月の労働保険審査会裁決では丁寧に勤務実態をつかみ定年退職を離職日としている」と指摘。同裁決の立場で通達を出すよう迫ったのに対し、山越氏は「16年7月の裁決などを踏まえ適正に判断する」と述べました。


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