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2017年5月28日(日)

世界に類のない市場

築地の魅力語り合うシンポ

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(写真)築地市場について語り合う(左から)中澤誠氏、中沢新一氏、森山高至氏、兼松紘一郎氏=27日、東京・築地市場内

 東京都築地市場(中央区)のさまざまな魅力を語りあうシンポジウムが27日、同市場内で開かれ、200人が参加しました。主催は同市場の仲卸業者でつくる「築地女将(おかみ)さん会」(山口タイ代表)。

 パネリストとして中沢新一(人類学者)、森山高至(建築エコノミスト)、兼松紘一郎(建築家)、中澤誠(全労連・東京中央市場労働組合委員長)の4氏が発言しました。

 中沢氏は築地市場の豊洲移転計画に対し、「築地市場がいかに豊かで文化的な富が隠れているかを明らかにすることが大事だ」と強調。日本を訪れた欧州の研究者が、築地では仲卸業者が役割を果たして食材の味の水準を保っていることを知ると驚くと紹介し、「世界に類のない厚みを発揮しているのが築地だ」と述べました。

 中澤氏は、築地市場では全国から集荷し生産者の利益を守る卸と、消費者の利益を守る仲卸とが競り売りを通じて品質や適正な価格水準を保っていることを詳しく紹介しました。

 森山氏は「(築地市場の移転先とする)豊洲新市場は卸と仲卸が幹線道路で分断され、細い連絡通路でつながっているため、渋滞の危険がある」と指摘。「築地市場は場外市場と連携して、全体で一つの魅力を持っている。箱物を造って市場だけ移せばよいというのは間違っている」と語りました。

 兼松氏は、築地市場は日本の近現代の建築史で欠かせない位置を占めているとして、「外国では築地のようにダイナミックに施設を使いこなしている市場はない。築地市場に手を入れる場合、この構成を継承してほしい」と話しました。

 会場の参加者も発言。築地市場の再整備案を作った建築家の今川憲英・東京電機大学名誉教授は、「築地市場をブロックごとに改修すれば、営業しながら“居ながら再生”は可能だ」と述べました。

 本間慎・元フェリス女学院大学学長は「都は『築地で土壌汚染が発覚』と言ったが、汚染は点在的だ。汚染が除去できない豊洲への移転を許してよいのか」と語りました。

 建築家の伊東豊雄氏の「築地は働く人たちが使いこなしているかけがえのない財産。ぜひ残していただきたい」とのメッセージも紹介されました。


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