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2017年5月21日(日)

ハンセン病

過ち繰り返さない

高松の療養施設で市民学会

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(写真)大島青松園で使用されていた解剖台について「人として扱われない時代があった」と説明を受ける参加者=19日、高松市

 第13回ハンセン病市民学会の総会と交流集会が19日、高松市のハンセン病療養施設・大島青松園で始まりました。21日まで岡山県瀬戸内市の長島愛生園、邑久(おく)光明園などに会場を移して開かれます。

 高松港から船で約20分の青松園に全国から約300人が参加。シンポジウムでは入所者の森和男自治会長(76)と磯野常二さん(86)、青松園を定期的に訪れている四国医療専門学校(宇多津町)と善通寺市の中学校のボランティア部が「大島の過去、現在、未来」をテーマに語り合いました。

 森会長は、内科医がいない不安を表明。園の将来構想については「アンケートで多くの人がこの島で生きることを望んだので移転は考えていない」と話しました。

 磯野氏は、小学生で発病し強制的に連れてこられたとし、亡くなった人の火葬まで入所者が行ってきたことを語りました。

 日本共産党の白川よう子香川県議(衆院四国比例予定候補)が参加し、「二度と同じ過ちを繰り返さないために人権啓発の島として未来を伝える取り組みを進めていく」との集会アピールを読み上げました。フィールドワークも行われました。

 専門学生の女性(19)は「入所者から、苦労や差別を受けたことを深く語ってもらい、看護を目指す自分にとってすごく勉強になった」と話しました。


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