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2017年5月12日(金)

6カ国協議早期再開を

中韓首脳が電話会談で一致

米国とは緊密協力確認

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 【北京=小林拓也、外信部=面川誠】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は11日、習近平・中国国家主席と電話会談しました。両氏は北朝鮮の核問題解決のために6カ国協議の早期再開で一致。文氏は「圧力と交渉の並行」を提案しました。10日のトランプ米大統領との電話会談では問題解決へ緊密に協力することを確認しました。


 文氏はそれぞれの電話会談で、早期に直接会って会談することで合意しました。韓国メディアによると、6月に文氏が訪米する計画。中韓首脳会談に向けては、近く相互に特使を派遣して調整を進めます。

 米国は「北朝鮮が対話の道に復帰するよう圧力を増大させる」のが当面の方針。中国は「対話と協議」を優先させる立場です。

 韓国大統領府の発表によると、文氏は「北朝鮮核問題の解決は包括的・段階的に進め、圧力・制裁と交渉を並行させなければならない」と強調し、「制裁は北朝鮮を核廃棄のための交渉の場に引き出すことが目的」だと述べました。

 中国外務省によると、習氏は「対話と協議を通じた北朝鮮問題の解決を堅持する」と強調。「韓国も含めた関係国と共に、朝鮮半島と地域の平和と繁栄に向け努力を続けたい」と語りました。

 文氏は「中国と共に、6カ国協議の早期再開などの方法を通じて、朝鮮半島非核化の目標を実現したい」と応じました。

 また習主席は、高高度防衛ミサイル「THAAD」の在韓米軍配備を念頭に、「韓国の新政府が中国側の関心事を重視し、実際の行動で両国関係の健全で安定的な発展を進めるよう望む」と要請。

 韓国側発表によると、文氏は「中国側の関心と憂慮は十分に理解している」と述べた上で、「北朝鮮の挑発行為がなくなれば、THAAD問題の解決が容易になる」と指摘。同時に、中国に進出している韓国企業に対する報復措置が「円満に解決される」よう要請しました。

 文氏は、THAAD問題が対北朝鮮政策での協調に悪影響を与えてはならないとの考えを表明し、「THAADと核問題を協議するために、別々の代表団を中国に派遣する」と習氏に伝えました。


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