2017年3月10日(金)
LGBT当事者・支援者ら
「レインボー国会」開く
公正・平等な社会つくろう
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同性愛者や性別に違和感を持つ人など、性的マイノリティー(LGBT)当事者や支援者、専門家と国会議員が一堂に会し、より公正で平等な社会をつくるために交流しようと9日、国会内で「レインボー国会」が開かれました。約300人が参加しました。主催は、性的指向や性自認に関する公正と平等を求める院内集会実行委員会。松中権実行委員長が、昨年、一橋大学の大学院生が友人にゲイであることを暴露され亡くなったことにふれ、「支えるためのセーフティーネットが必要です。ぜひ法整備を!」と訴えました。
各地の当事者やNPO関係者らが「家族に理解されず、母親の死も知らされなかった」「未来を生きる子どもたちのために差別解消法実現へ前進したい」などと報告しました。
この問題では国会に理解増進法案と4野党共同の差別解消法案が出されています。日本大学の鈴木秀洋准教授が立法の必要性、緊急性が高いとして2法案を解説。労働政策研究・研修機構副主任研究員の内藤忍さん(労働法)は、英国の平等法を紹介し「差別禁止は、国際的には当然の法的基準です。これなくしてはすべての人の社会参加は実現不可能」と語りました。
超党派の国会議員でつくるLGBT議連の馳浩会長など各党の国会議員も参加。日本共産党から池内さおり衆院議員があいさつしました。