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2016年12月28日(水)

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統計などに使う中央値って?

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 Q 貧困率の計算や統計などに使われる中央値とはなんですか?(男性)

大きさ順に並べた中央の値

 A 中央値とはいくつかのデータを大きさ順に並べたときに中央に位置する値です。

 日本銀行に事務局を置く金融広報中央委員会が行った2016年の「家計の金融行動に関する世論調査」を例に説明します。

 世帯ごとの金融資産保有額の分布は図のようになりました。この世論調査で、金融資産保有額を回答したのは3254世帯でした。金融資産保有額の順番に3254世帯を並べたときに中央に位置する世帯すなわち、1627番目の金融資産保有額が中央値です。この調査では400万円でした。

 一方、金融資産保有額の平均は1078万円でした。しかし、分布を見ると、金融資産保有額が1000万円以上なのは1069世帯で回答数の32・9%にすぎません。金融資産保有額が超高額になる一握りの世帯が平均値を押し上げているからです。

 経済協力開発機構(OECD)は、世帯人数を考慮して算出した等価可処分所得の中央値の半額以下の所得しかない世帯の割合を、相対的貧困率としています。日本は相対的貧困率がOECD加盟の34カ国中、下から6番目となっています(2012年調査)。

(2016・12・28)

図

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