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2016年12月4日(日)

大統領弾劾訴追案を提出

韓国国会 3野党・無所属の171人

退陣求めて市民が大集会

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 韓国の野党3党と無所属議員は3日未明、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐり同大統領の弾劾訴追案を国会に共同で提出しました。現地からの報道によると、朴大統領の退陣を求める市民らは同日、ソウルをはじめ全国各地で6週連続となる週末の抗議集会を開催、約200万人が参加しました。弾劾案の手続きを速やかに開始し、可決するよう求めました。(栗原千鶴)


 弾劾案の共同提出に参加したのは、最大野党「共に民主党」121人、第2野党「国民の党」38人、正義党6人、無所属6人の171人です。

 弾劾案は、朴大統領が、機密を含む政策・人事文書などを崔被告に提供し、人事などに関与させたことは憲法第1条に規定された国民主権主義などに反すると指摘。2014年4月に発生した客船「セウォル号」沈没事故への当日の対応も、国民の生命と安全を保護するための積極的措置をとらなかったなどとして、生命権(憲法10条)保障義務に違反したと弾劾理由に明記しました。

 弾劾案の可決には在籍議員(300議席)の3分の2(200)以上の賛成が必要で、提出に加わらなかった与党議員が賛成に回る必要があります。

 野党3党は繰り返し、与党セヌリ党内で朴大統領と距離を置く非主流派議員らに対し、共同提案に加わるよう呼び掛けてきましたが、非主流派議員らは、応じませんでした。現在、非主流派議員は、朴大統領が7日までに4月末の退陣を明言しなければ訴追案に賛成するとの態度を示しており、ぎりぎりの駆け引きが続いています。

 一方、ソウルの大規模デモでは、市民が青瓦台(大統領府)に100メートルの地点までデモを進め、大統領に退陣を迫りました。

 セヌリ党本部前にも人々が集まり、朴大統領の退陣と弾劾案の可決を求めるコールが響きました。

 発言した高校生は、弾劾案可決にむけ速やかに手続きを始めるよう要求。「セヌリ党は、これまでの政治のやり方を反省し、大統領弾劾のために野党と手を組むべきだ」と述べました。


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