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2016年12月2日(金)

北朝鮮に制裁決議

国連安保理 石炭輸出を制限

各国に事務総長 努力を呼び掛け

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 【ワシントン=遠藤誠二】国連安全保障理事会は11月30日、9月に5回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、主要な輸出品目である石炭の輸出を制限するなどの制裁決議を全会一致で採決しました。制裁が完全に履行された場合、北朝鮮が外貨を稼ぐ輸出総額の4分の1が失われることになります。

 制裁は、来年1月から北朝鮮の年間石炭輸出に4億ドル(約450億円)もしくは750万トンの上限を設定。これにより、同国の石炭輸出は6割減ることになります。この制裁で、中国の北朝鮮からの石炭輸入は2015年比で約7億ドル減少するといわれます。

 決議案は米国が主導して提出。採決後、同国のパワー国連大使は、「この決議で、北朝鮮が禁止されている兵器開発に必要な外貨は年間で少なくとも8億ドル減ることになり、これは同国の輸出総額の25%にあたる」と指摘しました。

 制裁は石炭輸出のほか、銅、ニッケル、銀、亜鉛などの輸出、アフリカ諸国むけの彫像の販売も禁止します。北朝鮮の駐エジプト、ミャンマー両前大使ら、核兵器・ミサイル開発にかかわった11人も制裁リストに加え、渡航禁止などを課します。加盟国に、北朝鮮外交団の職員数制限、外交官の銀行決済数制限を要請します。

 国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、「制裁は履行される場合のみ効果がある。国連加盟国は、制裁が完全に履行されることを確かなものにするため、あらゆる努力を行うことに責任を負っている」と述べました。


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