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2016年11月17日(木)

際限ない削減を強要

高橋氏 年金カット法案追及

衆院厚労委

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=16日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は16日の衆院厚生労働委員会で、「年金カット」法案は際限のない年金削減を押し付けるものだと追及し、高齢者も現役世代も安心できる年金制度を求めました。

 高橋氏は、政府が2004年の「100年安心プラン」で毎年2%以上の物価・賃金増を描いていたが、実際は横ばいだと指摘し、年金引き上げのために「正規雇用化や男女の賃金格差解消こそ必要だ」と主張。塩崎恭久厚労相は「重要な課題だ」と認めました。

 法案では、年金の伸びを物価・賃金以下に抑える「マクロ経済スライド」の未実施分を翌年度以降に持ち越す「キャリーオーバー制度」を2018年から導入します。

 高橋氏が、プラス成長でも2043年、マイナス成長のケースなら2072年まで繰り越しが続くとただすと、鈴木俊彦年金局長は「その通り。導入しないならフル発動(して削減)するしかない」と開き直りました。高橋氏は「際限のない引き下げの道だ」と批判。「アベノミクスの破綻を見越した改悪だ。“転ばぬ先のつえ”だというが、折れそうなつえを見て見ぬふりをしているだけだ」と批判しました。

 高橋氏は、ルール見直しで年金水準の調整がどれだけ早くなり、給付水準に寄与するのかと質問。鈴木氏は、終了がわずか1年早まるだけで、寄与率は0・3%、夫婦で月2千円だと答弁しました。

 高橋氏は「わずか1年早まるために、ずっと削減に耐えるのか」と批判。2004年の厚労相案骨子や社会保障審議会年金部会の意見で「親の生活の安定を通じ、現役世代も安心して能力を発揮できる」と述べていることに言及、この立場を投げ捨てたのかと迫りました。

 塩崎氏は「世代間の公平を確保することで安心して年金を支えていただける」と答弁。高橋氏は、最低賃金引き上げや均等待遇のルール化など政府の責任でできることがあると述べ、「減らさず、最低保障年金の創設へ向かうべきだ」と主張しました。


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