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2016年9月22日(木)

第6回中央委員会総会について

9月21日 日本共産党中央委員会書記局

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 一、日本共産党第6回中央委員会総会(6中総)は、9月20、21の両日、党本部で開かれた。

 一、総会では志位和夫委員長が幹部会を代表して報告した。報告は最初に、先の参議院選挙の教訓と次の国政選挙となる総選挙への構えについて述べた。「党創立94周年記念講演」をふまえて参院選の政治的教訓を整理した後、宣伝・組織活動の教訓について、5中総の「四つの構え」に即して振り返り、とくに有権者への働きかけの規模にかかわる弱点の打開が今後の大きな課題であることを示した。

 その根本に「党の自力の問題がある」として、量的指標、世代的継承、党機関の体制など具体的な弱点を明らかにするとともに、今回の比例代表選挙で15%以上の得票率を得た全国29の地区委員会が「国民の中に分厚い党」をつくっている実例をあげて、「この歴史的情勢を主導的に切り開く党をつくろう」とよびかけた。

 報告は、総選挙について、「比例を軸に」を貫き「850万票、15%以上」を目標にした党の躍進、必勝区設定による小選挙区での党議席増をめざすこととならんで、野党と市民の共闘を総選挙でも発展させるためにあらゆる力を尽くすことを強調した。共闘の問題では到達点と今後の課題・展望などを詳述しつつ、参院選で共闘した野党に真剣な協議をよびかけた。

 報告は第二に、国際問題にかんして、北朝鮮の核・ミサイル開発に国際社会がどう対応すべきかを2点にわたって解明した後、アジア政党国際会議での中国共産党代表団の行動について、その問題点や背景などを詳述した。報告は、中国共産党代表団が会議の民主的運営を踏みにじり、核兵器禁止条約の速やかな交渉開始という文言を会議の宣言から削除させたことをのべ、「少なくとも核兵器問題については、中国はもはや平和・進歩勢力の側にあるとはいえない」と指摘した。また、同代表団が領土問題の「国際法を基礎」にした解決という文言にも強く反対したと指摘し、中国にたいし東シナ海、南シナ海での「力による現状変更」の動きを中止することなどを求めた。

 報告は、第三の柱として、情勢の特徴とこの秋のたたかいの課題についてのべた。安倍政権が加速しようとしている暴走は、参院選では国民にひた隠しにしてきたものばかりであり、この「だまし討ち」の政治が国民との矛盾を広げることは必至であるとして、戦争法、憲法問題、暮らしと経済、TPP、原発再稼働、沖縄米軍基地――の六つの課題をあげ、たたかいの発展をよびかけた。たたかいの構えとして、(1)どんな問題でも国民の立場に立った対案を堂々と対置してその実現に力を尽くすこと、(2)野党と市民の共闘を発展させる原動力は、国民、市民のたたかいであること、の2点を強調した。

 報告は第四に、第27回党大会の招集とその意義について述べ、第五にその第27回党大会成功をめざす「党勢拡大大運動」をよびかけた。「大運動」の期間は6中総から来年1月末まで、党員拡大を根幹にすえた党勢拡大の運動とし、その目標は、党員拡大ではすべての支部・グループが新しい党員を迎え、全党的に2万人。「しんぶん赤旗」読者拡大ではすべての県・地区・支部・グループが第26回党大会水準の回復・突破をめざし、全党的には日刊紙2万人増、日曜版10万5千人増である。この「大運動」の政治的意義について、次の3点を強調した――(1)“第3の躍進”を生み出し、統一戦線運動での画期的な一歩を踏み出すなどの政治的前進の一方で党建設の遅れが目立っている第26回党大会期の活動の総仕上げ、(2)共闘の本格的前進と党の躍進、総選挙での目標達成に不可欠、(3)いま広がっている党勢拡大の空前の条件と可能性をくみつくした取り組み。報告は、この「大運動」の推進の仕方について、全支部・全党員の運動にしていくこと、若い世代の中に党をつくるために「三つの柱」で取り組むこと、「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」を“推進軸”にすすめること、国政選挙を一回たたかう以上の構えで直ちに特別の態勢を確立して取り組むことをよびかけた。

 報告は最後に、来年6月の東京都議会議員選挙について、国政の動向をも左右する政治戦と位置づけ、全国からの支援をよびかけた。

 一、幹部会報告の討論に先だって、総会は、党規約にもとづく第27回党大会招集についての提案を、拍手で承認した――大会は2017年1月15日(日)から18日(水)まで、大会決議と中央委員会報告、新中央役員の選出、その他を議題として、党伊豆学習会館で開催される。

 一、総会では、幹部会報告について52人が討論した。討論の中で小池晃書記局長が、当面する総選挙への対応、都知事選の経過について発言した。

 一、討論の後、志位委員長が結語をのべた。結語は、討論をふまえて次の3点を強調した。第一に、野党と市民の共闘が今後に生きる大きな財産をつくりだしており、党機関も支部もこの取り組みを通じて政治的に成長し、また参院選後も多くの地域で「今後も発展させよう」という機運がすすんでいること。第二に、新しい情勢の中で、統一戦線論、日本改革論、世界論を含めて、党綱領が大きな生命力を発揮し、党と国民を結びつける最良の文書として力を発揮していること。第三に「大運動」をどうやりきるかの議論が深まり、「支部が主役」、支部と党員へのリスペクト、国民運動と党建設の「車の両輪」の活動、「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」を“推進軸”にすること、党機関のやり抜く構えを固めること――の重要性が明らかになったこと。結語は、最後に、中央役員が構えを固め、今月から党員や日刊紙、日曜版読者の拡大を前進させようと訴えた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、第27回党大会の成功を目指し、「党勢拡大大運動」での飛躍のために全力を尽くすことを誓い合って閉会した。


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