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2016年9月18日(日)

豊洲土壌汚染 都専門家会議が会見

座長「検証に時間かかる」

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 東京都の小池百合子知事は、築地市場の移転予定地である豊洲新市場(江東区)で、土壌汚染対策の盛り土を行っていなかった問題などの検証を行う土壌汚染対策の専門家会議を再び設置しました。座長の平田健正(たてまさ)放送大学和歌山学習センター所長は17日、都庁で会見し、検証には時間がかかると述べました。小池百合子知事が来年1月以降に延期した豊洲新市場の開場時期の判断は、大幅に遅れる見通しです。

 平田氏は、「4・5メートルの盛り土をするという前提が崩れたので、あらためて現在の豊洲市場の安全性を検証する必要がある」と強調。市場建物の地下空間にたまっている水や、周辺地下水の調査を始めていると述べました。

 日本共産党都議団が独自に取水し、16日に発表した青果棟地下のたまり水の水質検査結果でヒ素が検出されている問題について「地下水の影響を受けている可能性を否定できない」と指摘。「もし、地下から水が上がってきていて、その中にベンゼンなどの揮発性の物質が含まれていれば、そこから地下空間に気化する可能性があることが懸念される」と述べました。

 また、専門家会議の検証の結論については、「すぐに終わる問題ではない。いつまでにというのは予想がつかない」としました。

 専門家会議は2008年7月に土壌汚染対策として4・5メートル盛り土することを提言。しかし、都は食品を扱う売り場施設などの地下の盛り土工事を行わず、地下空間であったことが共産党都議団の調査で判明し、大問題になっています。


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