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2016年9月10日(土)

富山の自民前県議を告発

政務活動費不正 市民ら「厳重処罰を」

自民議員の腐敗 相次ぎ発覚

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 富山県で自民党議員の政務活動費の不正受給に県民の怒りが強まっています。高岡市の住民は9日、7月19日に辞職した矢後肇前県議(56)=自民、高岡市選挙区=の厳重な処罰を求める31人分の告発状を県警察本部に提出しました。告発には、代理人の坂本義夫弁護士と3人の市民が参加しました。

 矢後氏は、実際には購入していない書籍の領収書を偽造して2010年4月から14年9月分の政務活動費約460万円を不正に受給していました。

 矢後氏の告発に参加した高田力さん(78)は、「なけなしのお金の中から県民税を払っているのに、こんな形で(税金が)払われるっていうのは、市民の怒りは相当だと思う」と話していました。

 告発状は、証拠資料を追加提出した時点で正式に受理されます。

 政務活動費の不正受給は富山市議会でも相次いで発覚しています。市議会自民党元会長の中川勇前市議(69)が白紙の領収書を使って政務活動費690万円余を架空請求していたことがわかり8月30日に議員辞職。村山栄一市議(66)=自民=も政務活動費の架空請求で9日、辞職しました。「市民が主人公の富山市政をつくる会」は5日、市田龍一議長に真相解明と再発防止の請願書を提出。森雅志市長に中川氏を告発する要請書を提出しています。

 さらに、中川氏が持っていた白紙の領収書を使って政務活動費が引き出されていた問題で、市議会自民党の事務員が市議5人に現金75万4千円を渡したと証言していると地元紙が報道。不正は底知れない状況になっています。

 高岡市議会でも自民党元市議の柳瀬利勝氏(78)が政務活動費30万円を不正請求していたことが明らかになり、自民党の腐敗に多くの県民から厳しい批判の声があがっています。


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