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2016年9月3日(土)

待機児童2年連続増

厚労省 「隠れ児童」6万7000人超に

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 厚生労働省は2日、認可保育所などに申し込んでも入れない「待機児童」が、4月1日時点で前年同期より386人多い2万3553人となったと発表しました。2年連続の増加です。

 一方、育休延長などで待機児童には数えられない「隠れ待機児童」が6万7354人にのぼり、前年比8293人も増えたと公表。実際に保育所に入れない児童は9万人を超え、安倍政権が掲げる2017年度末の「待機児童ゼロ」は破綻に直面しています。

 同省によると、16年度の申込者数は前年度比8万6684人増の255万9465人。15年度からの「子育て新制度」によって保育の受け入れ枠は、認定こども園や小規模保育などにも拡大され、9万4585人分増。一方、認可保育所の受け入れ枠の増加数は対前年比で1万3929人分減っています。

 待機児童は都市部に集中し、東京都8466人、沖縄県2536人、千葉県1460人の順。首都圏・近畿圏の7都府県と政令・中核市で全体の74・3%(1万7501人)。市区町村別では東京都世田谷区の1198人、岡山市729人、那覇市559人、千葉県市川市514人となっています。

 認可保育施設の総定員は約263万人、自治体独自の認可外施設などを含めると272万人となりましたが、ニーズに追いついていないのが実態です。

 現在、認可施設に入れなくても、地方単独事業を利用▽育休中▽特定保育所を希望▽求職活動を休止中の場合は待機児童から除外することができます。「隠れ待機児童」数のトップは横浜市の3110人です。(関連記事)


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