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2016年9月1日(木)

台風10号 岩手・岩泉

土砂・泥水 街のみこむ

停電・断水 募る不安

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 「町内の広範囲で浸水がありましたが、被害状況は把握し切れていません」。台風10号にともなう水害で被害をうけた岩手県岩泉町総務課の石黒保幸さんは言います。同町では、高齢者が暮らすグループホームで9人の遺体が見つかりました。

復旧めど立たず

写真

(写真)町内のほぼ全域が浸水し、泥だらけに=8月31日、岩手県岩泉町(佐藤幸治撮影)

 町の中心部に通じる幹線道路は、土砂崩れや河川の氾濫などで通行止めに。2カ所の山道を迂回(うかい)する状態です。その山道も土砂が流れた跡や水がたまっている場所が点在しています。

 町が把握している孤立世帯は25世帯。しかし、現場にたどり着けないため全容は不明です。床下床上浸水などの被災状況も不明です。

 町内全域が停電し、信号が消えています。一部地域を除いて断水もしています。電気も水道も復旧のめどは立っていません。生活用水を確保するため、道路脇から湧き出た水をくんでいた男性(44)=同町三本木地区=は、「昨夕から断水して、夜には停電した」と語ります。

 日用品を売るコンビニエンスストアやドラッグストアも閉店しています。停電したまま開けている店には行列ができていました。列に並んでいた佐藤宮子さん(77)は、「昨夜はロウソクで過ごした。電池が買えるといいのですが」と不安を口にしました。

 (佐藤幸治)


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