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2016年8月1日(月)

検証参院選 共産党比例601万票 下

高知・沖縄で第2党 地方での力関係も前進

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 7月の参院選で日本共産党が獲得した比例601万6195票(得票率10・74%)は、地方での政党間の力関係も大きく変えました。

 高知、沖縄両県で日本共産党は新たに、比例選挙で自民党に次ぐ県内第2党となりました。

反自民の受け皿

 高知県では比例投票率が全国最低となり、日本共産党は前回2013年参院選より2580票減となりましたが、得票率は16・5%から17・4%へ前進させました。前回比例第2党だった公明党は1万2561票減、得票率は2・6ポイント減の15・8%で第4党になりました。公明党の比例得票減の割合は高知県がトップです。日本共産党が第2党に躍進したことについて地元紙は「投票日の出口調査では、無党派層の投票先は自民と拮抗(きっこう)。反自民票の受け皿になったようだ」(高知新聞7月12日付)と分析しています。

 1人区の選挙区で島尻安伊子沖縄担当相が落選し、自民党が衆院も合わせ選挙区選出議員がゼロになった沖縄県では、比例でも大きな変化がおきました。日本共産党の得票は前回比3万8715票増、得票率は6・2ポイント増の9万61票(15・64%)と過去最高を記録。前回の比例第4党から、公明党をしのいで自民党に次ぐ力関係を築きました。県内41市町村のうち11市町村で15%以上の得票率を確保しました。米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の民意が党躍進でも強く示された形です。

 岩手県での日本共産党の比例票は6万6616票(得票率11・24%)。国政選挙での得票率では過去最高となり、自民党、民進党に次いで第3党です。長野県も13万5115票(同12・6%)を獲得し、前回に続き第3党となっています。

複数区も伸ばす

 1人区以外の複数区でも、日本共産党は比例票を前進させました。

 選挙区選挙で山添拓氏の当選を勝ち取った東京都で日本共産党は、比例票を前回から11万39票上積みし88万2539票(得票率14・21%)で比例第3党に。選挙区票を約21万票上回っており、「比例の大波」をつくるなかで選挙区当選を果たしたことを示しています。

 京都府では選挙区で議席を獲得できませんでしたが、比例では19万4503票(得票率18・5%)を獲得し、前回から1万2108票、得票率は1・3ポイントそれぞれ伸ばしました。府全体の比例得票・率でみると日本共産党は第3党ですが、京都市内では民進党を上回って第2党を維持。京都新聞の出口調査(7月11日付)によると、無党派層の比例投票先は日本共産党が24・1%でトップ。民進党22・3%、自民党21・4%、おおさか維新の会12・8%、公明党4・8%という結果でした。

 三つの政令市がある神奈川県でも日本共産党は、比例票を前回比10万8352票増、得票率2・3ポイント増の50万8913票(得票率12・5%)へ前進させ、公明党を抜いて比例第3党になりました。横浜、川崎両政令市でも第3党です。

 そのほか、複数区で前回より比例票を伸ばした道県の得票数比をみると、北海道110・1%、茨城146・9%、埼玉127・8%、千葉128・7%、静岡144・9%、愛知118・2%、兵庫111・0%、広島117・1%、福岡127・3%となっています。

 日本共産党が比例得票率で掲げた「15%以上」の目標で、全国の1896自治体をみると、20政令市区、7特別区、41市、38町村の計106自治体で達成しています。(別表)(おわり)

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