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2016年7月11日(月)

すべての人に基礎教育を

基礎教育保障学会設立へ

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 人が人として生きていくために必要な基礎教育をすべての人に保障する社会を―。10日、「基礎教育保障学会」設立大会に向けた記者会見が東京都内で開かれました。

 夜間中学や社会教育、外国人支援、子どもの貧困、障害者など多分野の研究者や運動家が呼びかけ人になっています。

 呼びかけ人のひとり、岩本陽児和光大学教授が報告。「義務教育の学びからこぼれてしまった人が100万人以上いるなかで、夜間中学や社会教育の充実など学ぶ機会をすべての人に保障する社会づくりを探究したい」と話しました。

 添田祥史福岡大学准教授は、基礎教育について「義務教育を基本としつつ、就学前教育、職業教育、成人識字教育など幅広い教育をさす」と述べました。

 夜間中学に56年間、携わる見城慶和さん(えんぴつの会)は若者の現状に心を寄せ、「“ひきこもり”などで約220万人が社会参加できていません。形式的な『卒業』など義務教育を形骸化させるのでなく、実質的な学びを保障していきたい」と話しました。

 現在、夜間中学に通う女性(27)も発言。「中学校が学級崩壊し、社会に出たときに“学び”が欠落していると実感した。貧困の連鎖を防ぐためにも学力は大切。『会』の設立に勇気付けられている」と話しました。

 設立大会は8月21日、東京都の国立国語研究所で開かれる予定です。


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